2019年05月04日

1年の大半を過ごせるジャケット


桜を眺めていたのがついこの間までで
季節はいつのまにか初夏へと。

連休中はやりたいことがたくさんあって
時間がいくらあっても足りない、
というかやりたいことが次々と出てきて
夜寝るのが先延ばし、朝起きるのが楽しみという日々。

もっとも連休が多いと収入は減少するけれど
それよりもやれることが多いことがうれしい。

→ パラレルワールド(異なる結末のブログ)に行く

この季節に重宝するのがモンベルのライトシェルジャケット。
・メッシュの裏地で適度なあたたかさ、吸湿性
・ウィンドブレーカーとは異なる適度な通風性
・雨具には程遠いが適度な防水性
・表面の処理で汚れを防ぐ性能
・窮屈さがない伸縮性能
・ハイテク繊維とは異なる綿のような肌触りの良さ
・軽量コンパクトで折りたためば掌に収まる(専用ポーチ)
・すぐに乾く扱いやすさ
これが7千円少々で買える。これ以上の服は要らないと思える。

モンベル ライトシェルアウタージャケット
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1106647
(アウターに使うのでサイズは実物合わせで。ポケットがなくミッドに使うライトシェルジャケットと間違わないよう)
DSCF1682-1.jpg


ぼくは仕事に遊びに家事にすべての場面で使っている。
注文を付けるとしたらモンベル特有の色のセンスだけ。
(それが気にならないなら1年の大半を過ごせる。あまりに気に入っているので2枚目はプレゼントにもらった)

2019年01月19日

電子ペーパー(デジタルペーパー)という選択肢 富士通から新発売の電子ペーパー P01(A4サイズ、FMV-DPP01)


数年前にソニーが先鞭をつけてA4サイズの電子インクのビューワーを発売した。
タブレット端末が数万円ながら液晶が精緻で色の再現性がよく、
アプリケーションが使えてインターネットに接続できる。
それに対して電子ペーパー(デジタルペーパー)はモノクロの電子インクで
見られるのはPDFのみ。
ページ送りもページごとの切り替えという仕様で10万円程度。
それなのにデジタルペーパーが人気で
ソニーストアで販売された数量がただちに完売する状況が数ヶ月続いた。
https://www.sony.jp/digital-paper/products/DPT-RP1/
https://pur.store.sony.jp/digital-paper/products/DPT-RP1/DPT-RP1_purchase/

電子ペーパー(デジタルペーパー)は
AmazonのKindleなどの電子書籍は読めないがハード的には同様のもの。
ただしA4がページほぼそのままの大きさで閲覧できる可読性の良さがある。

世の中にはPDF化された文献がインターネット上で共有されている。
数百頁を超えるものもあるだろう。
それを必要なときに印刷して持ち運ぶとしたら手間も費用もかかる。

電子ペーパーでは1万冊程度のPDFが内部メモリだけで格納できる。
接続もUSB、Wi-Fi、BluetoothでPCとやりとりできる。
(情報拠点はPCがこれからも優位だろう)

ところがPDFを印刷しないで閲覧するとしたら適切な方法は見当たらない。
Kindleなどの電子書籍はPDFは表示できても画面を拡大しなければ読めない。
するとページ送りができなくなる。
(だから電子書籍では専用のフォーマットを採用して文字とそれに対応するレイアウトがストレスなく可変できるようになっていて書籍以上に目にやさしく読みやすくできる)

パソコンではデスクトップの大きな画面で長時間文字を追い続けられるだろうか?
ノートブックの横長の狭い画面で何度もスクロールして読み続けられるだろうか?
パソコンではバックライトによる目への負荷がある。
電子インクを採用する電子ペーパーでは原理的にブルーライトが発生しない。
さらに縦長の画面との親和性が低い。
もっとも多いA4縦のPDFは閲覧しにくい。
そのうえ持ち運ぶのには重量が気になる人もいるだろう。

そこでPDF専用のビューワーが必要となる。
ソニーのデジタルペーパー、2018年12月に富士通が発売した電子ペーパーがそれである。
この2機種、ハードはほぼ同じものでソフトの味付けがやや違う程度とされる。
http://www.fmworld.net/digital-paper/top.html

余談だが、文章作成ではいまもパソコンよりワープロ専用機が使いやすいと思っている。
大切に保存しているのは富士通の親指シフト機OASYS 30AFIII
http://museum.ipsj.or.jp/computer/word/0009.html

パソコンになってテキストエディターを使い、
キーボードもリュウド社、富士通の親指シフトキーボード、東プレなど
10数万円を投資したが、キータッチひとつ取ってもかつてのオアシスに遠く及ばない。
羽毛のような軽いタッチでありながら誤入力が皆無の打鍵感、
ものを掴む動作が人類の基本とされるがそれをキーボード入力に応用したのが親指シフト。
ワープロ専用機のオアシスでは
ほとんど音声入力を指でやっているかのごとく軽快だった。
(パソコンを使うようになって文字入力の作業効率は落ちたと思っている)。
富士通はインターフェイスを大切にする会社なので
今回の電子ペーパーはソニーのOEMであっても
ソフトウェアの作り込みで差異があるのではと期待している。

富士通の直販Webサイトでは
2019年1月末までキャンペーンでA4サイズが74,800円(税込)で購入できる。
http://www.fujitsu-webmart.com/pc/webmart/ui3211.jsp#item

サイズはA5が49,800円と値引き幅が大きいが、
PDFの閲覧という目的からすれば迷わず等倍で表示できるA4サイズを。
(画面を拡大できるがそれでは良さが失われる)
なお、一部の店でソニー製品もキャンペーンで同額展開をしているようだ。

電子ペーパーでは手書きの文字が紙のような感覚で書ける。
セキュリティーで保護されていないPDFならマーキングや書き込みもできる。
だから、大量の文書を閲覧、校正を行う経営者や学術機関の人たちは
このような機能を待望していたのだろう。

昨日届いたのでさっそく使ってみた。
パソコンに保存しているPDFファイルをどんどんコピーする。
専用アプリの操作性はわかりやすい。

本体は軽く縦長でも横長でもくるりと向きを変えて読むのは紙と同じ。
紙の可読性に比べれば環境照明が暗いところではやや劣るが
明るい場所では気にならない。
以下にサンプルを掲載。
DSFT1614-1.jpg

DSFT1617-1.jpg

収納ケースはこれがいいのではないかと。


2018年09月09日

関空の事故 北海道の大地震 自分の身を守れるか NHK総合テレビの音声をFMワイドで流せないか(災害対策の基本) ワンセグTV音声対応 おやすみタイマー搭載 乾電池対応 ホワイト XDR-56TV


災害の発生を把握できていない
台風の影響で関空が使えないことを知ったのは翌日の新聞だった。
北海道で震度7の地震があったことを知ったのは
その日の夜(地震発生後約16時間経過)。
無事を願いながらも時間の経過を言い聞かせるご家族…。
起こらなかった時間へ戻せない人生の無常。
(お悔やみを文字にしても何もならない)

南海トラフでスロースリップが起きている現状から
東南海地震はそう遠くないとみる。
今回のできごとから、
何が起こったかを迅速に知ることができていないと気付いた。

なにを持ち歩くか
仕事で持ち歩く鞄は重い。
脊椎が曲がるほどの重量なので歯ブラシ1本から軽量化したいところだが、
携帯ラジオはいつも持っている。
(東日本大震災に出張先で被災した教訓から)
販売中止にはなっているが電池寿命が長いのでこのラジオが決定版だ。

ICF-R351(レビュー) いつも持ち歩く携帯ラジオ。 もし、出張先や仕事で災害に巻き込まれたら…
なぜこのラジオを選ぶかは以下のとおり。
・明瞭度が高いが何時間でも聴いていられる音
・感度が高く混変調に強い受信性能(小型でありながら感度の良さ、選択度と音質の両立)
・単4電池1本で忘れた頃に電池がなくなる長寿命。
(ケースの底に単4をさらに1本追加している)

入手できる現行モデルは
ソニー SONY PLLシンセサイザーラジオ FM/AM/ワイドFM対応 片耳巻取り 名刺サイズ SRF-R356

ラジオが役に立つのはことが起こったことを知ってから
ラジオは確かに役に立つが、番組編成が役に立たないことがある。
先般、徳島を直撃した台風が上陸しようとする時間帯に
地元のNHK(945Khz)では野球中継が放映されていた。

そこでスマートフォンの活用が考えられる。
(今回の北海道の地震では緊急速報は届かなかった)
モバイルバッテリーを追加するのは気が重いが、
背に腹は代えられない。
スマートフォンとともにモバイルバッテリーを持ち歩くことに。
(スマートフォンは使用時のみ電源オンでバッテリーを節約。非常時に備えて普段は使っていない)。
モバイルバッテリーは重くて(456グラム)高価(約1万円)だが
この機種を使うことにした。
https://amzn.to/2QgJtHh
(3千円前後でも売れ筋があるが、やはり発火や安全性を考えるとコストは省けないと判断。フレッツ光のルーターにも給電できる)
ただしモバイルバッテリーとて充電は2〜3回分で数日を超える停電には対応できない。

情報源では災害時にもっとも役に立つのはテレビだろう。
だが停電時には使えない。
そこで家庭でいるときと出先での対応を考えてみた。

家庭では、テレビが使えなくてもその音声が得られれば利用価値が高い。
音だけ聴いても理解できるよう放送されているし、
ワンセグだと音声そのものの明瞭度が高い。

NHKの総合テレビの音声が利用できたのは地上波アナログでのこと。
(FMワイドバンド=90〜108MHzで受信できた)。
ところが数年前にデジタル化されてその方法は使えなくなった。
例え音声のみであってもテレビの音声は臨場感があって
耳から得られる情報が多い。
そして緊急災害時には放映時間が長い。
(少なくとも台風が上陸している地域で野球放送を流すことはない)

近年になってFM補完放送が一部の地域で行われるようになっている。
四国でも四国でも一部の地域で対応している。
FM補完放送とは中波の放送でテレビ音声ではないため、
中波で地元局が受信できる地域では利点はない。
http://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/press/20160909.html

テレビの音声が受信できるラジオ。できれば文字情報も
ここまでを総括すると災害時は
乾電池で長時間使えるものでテレビの音声が受信できるラジオが最良ということになる。
さらにテレビでは枠外に字幕で放映される文字情報の価値が高い。
そこでデータ放送も表示できると理想的である。
データ放送では音声とは別に随時必要な速報や情報を流せる。
残念なのは技術的に容易であるにも関わらず、
2018年9月の時点でそのようなラジオは販売されていないこと。
妥協して現行機種で選ぶなら次のラジオだ。
(テレビ音声がワンセグ受信できるラジオが現実的な選択肢)。

ワンセグTV音声対応 おやすみタイマー搭載 乾電池対応 ホワイト XDR-56TV
SONY ラジオ XDR-56TV : ワイドFM対応 FM/AM/ワンセグTV音声対応 おやすみタイマー搭載 乾電池対応


(↑このラジオは白と黒が選べるが迷うことなく白を。暗がりで目だたなければ探すことが難しい。誰かに踏まれてしまうこともあるだろうから)

新たにテレビ音声対応のラジオを買い足すのは自己防衛策だが
国策としてみれば自宅にあるラジオで対応できるのが望ましい。
現時点ではかなりのラジオでFMワイドバンドが受信できる。
そこにNHKの地上波音声を流すのが現実的ではないだろうか。
そのための投資額が必要としても
さほどの費用はかからないだろう。
災害多発時代に税金の使途として有意義ではないだろうか。

追記
北海道の全島停電については各方面から指摘されているように
冗長性(というよりも現実的な想像力)が欠如している。
もし、これがこうだったら…と
ワーストシナリオをブレーンストーミングするだけで
そのリスクはあぶり出せたはず。
そもそも大規模集中の発電を広域に分配する考え方が間違っている。
少なくともブロック単位で独立した発電ができうるはず。
理想は小規模分散型によるリスクヘッジ。
再生可能エネルギーを家庭、集落、地域に設置して蓄電して使うことが理想。

タグ:ラジオ

2018年07月21日

クリプトンKX-1に合わせるアンプ〜PM-12とPM8006〜


所有しているクリプトンのKX-1
オンキヨーのA-1VLというプリメインで鳴らしている。
購入したのは2005年だったので13年使っていることになる。

このアンプはデジタルアンプで音抜けが良いのに
メリハリをねらった強調感がなく、ストンと抜けてくる。
抜け味の良さというか、音離れの良さ、
それがそよ風のようにひきずらないので耳に心地よい。

これまで店頭でヤマハ、ラックスマン、ソニー、デノン、マランツなどと
KX-1を組み合わせて聴いたが納得感は得られていない。
音の塊感と艶やかさでラックスのA級(L-550AXII)に惹かれたけど
エアコンを置いていないので夏場の室温は30度を超えている。
聴きながら眠っていることが多いのでA級は避けたい。
(やはり発熱の多さがネック)
また、どの音楽ソースも同じように艶やかなハイファイ調で鳴らしてしまうのが難点。
カフェなどで鳴らしていたらうっとりするのだろうけれど
いつもいつもマリリン・モンローでは飽きてしまうかなと。

現役機種で行き着いたのはマランツのPM8006
これは音楽がよくうたう良質のプリメイン。
上級機種のPM-14S1やPM-10との比較でも
目を閉じて先入観なく聴けば8006を選んでいる。
音楽がレガートに聴こえる、というと楽器を演奏する人にはわかりやすいだろう。
艶やかな高域が音楽の輪郭を浮かび上がらせる。
この音はきっと海外でも売れるはずである。
上級機とは音づくりのチームが違うのだろう。
デザインもいいし音量調節が無制限に回らないのもいい。
夜中に小音量で聴くので小音量再生を重視している。
(大音量で再生できるのは金持ちが地下につくった専用の部屋でもなければ困難)
8006には良質のデジタルヴォリュームを採用しているのも小音量再生に貢献しているし
パワーアンプが肥大化しないのも利点。
ハイエンドのプリメインはほとんどパワーアンプという印象で
出力が大きくなればそれに伴って
熱や振動、消費電力、リーケージフラックスなどが増加。
小音量で聴くのなら大きなパワーアンプは不要。
この機種は下位の機種と比べて良質な部品が使えるうえ
上位の機種と比べてパワーブロックを身の丈に収めることができる。

きょうは出張でヨドバシのマルチメディア館に来た。
朝一番で誰もいないので
KX-1を固定してPM8006を原器にプリメインを切り替えて視聴を行った。
ネットワークプレーヤーはソニーである。
ソースはノラ・ジョーンズのファーストアルバム。
よく聞きこんでいる音源がたまたまソニーに流れていた。



まずはPM8006
これだけを聴いているとどこにも不満がない。
音楽が朗々と響くけれど誇張された感じはしない。
絹のようなレガートな高域と弾む低域で
愉しく美しく聴かせる。
アナログプリメインとしての絶妙のバランス、完成形と思う。
高域がきついとか、低域がだぶつくとか、局所的な不満はまったくない。
ただ音楽に集中できる。
アナログらしさがうかがえるのは
レガートな高域と表したように、わずかなエコー感を感じるからで
これが人間の聴覚に安心と安らぎを感じさせているのだろう。

続いてPM-12。
発売してそれほど日が経たないのでエージングが進んでいない不利な点がある。
高域の艶やかさは8006が上回るため、
一聴して8006が好きという人は半分ぐらいはいるだろう。
グレードのとらわれずその音が好きになるかどうかで判断すればいい。
比べると8006が華やかでやや派手な感じがする。
8006だけを聴いていると端正な音と思う人もいるだろうが
PM-12と比べるとジュースとミネラル水のような違いがある。

しかし声の存在感、空気感というか
声の肉声として空気を震わせるうたい分けはPM-12でないと出ない。
特に異なるのは中域、中低域の押し出しである。
8006は豊かな低域と艶やかな高域が音の輪郭と弾む感じを演出していると気付く。
(それはそれで良いことではないだろうか。聴き手を楽しませるのだから)

長い時間、音楽に接するのならPM-12ではないか。
前機種のPM-14S1は8006と比較試聴して
律儀で抑揚に乏しいが音の強調感が疲れる感じがした。
ところがPM-12では前機種のPM-14S1と比べて音調は一変している。
似ているのは型番と価格帯だけで
設計思想が違うのだから当然なのだが、
12では高域のきらめきが抑えられた分、
輪郭は8006が明快に聞こえるが
12が中域の密度感が高く、わずかな空気のそよぎをスピーカーに展開させる表現ができる。
同時に比較はできないが抜けの良さはオンキヨーのA-1VLが上回る。
(オンキヨーを持っている人は大切に使われるといい。このアンプは接点が少なくシンプルな回路設計、無理のない筐体と発熱が少ない電源なので長期にわたって安定的に使える。ぼくはオークションには出すつもりはないが、13年使っていても次の使用者が劣化を感じるようなところは見つからないだろうと思う)

前述のようにPM-12は音の押し出し感があるのに一聴しておとなしく聞こえる。
そのなかに微妙な音の描き分けをしている。
長時間音楽に浸れるアンプであることは間違いない。
それなのに、顕微鏡的(オーディオマニア的)な接し方をしても
それに応えてくれる。
ノラ・ジョーンズをレイドバックしてくつろぎながら聞きたいなら
よくうたう8006よりも12。
12は決して蒸留水のような音ではない。
旨味を含んでいるが砂糖や保存料は入っていない
天然ミネラル水のようなアンプだ。

外気温が30度を超えるこの日の東京であったが
天板に触れてみると少しあたたかくなっている程度であった。
(8006も発熱が多いとはいえないが、PM-12はさらに発熱が低いようである)

ぼくはこのアンプをクリプトンを鳴らす最終版として決めてもいいと思っている。
もちろん好みによって8006を選んでもそれはそれでよし。
8006は音楽をわかりやすく鳴らすから。
でもPM-12は聴き手の感性と耳によってはどんどん深淵を見せてくれる。

追記

最上級機種のPM-10と両機種も比較視聴している。
10はエージングができているせいか
音楽の透明度が12を上回る。
けれど音楽を語るという点では遜色がないように思う。
10は筐体が大きいうえ、価格の違いも大きい。
お金を別の有意義なことに活かせるのでぼくなら12を選ぶ。
PM12は、濃淡と塊感がはっきりしているので
微妙な音の差異が聞き分けられる反面、
音場と音の粒子が溶け合うような表現は望めない。
これは次世代機での課題だろう。
そこにPM-8006の存在意義がある。
8006は中域の密度感が高まると再生音が一変すると思う。
これも次世代機での課題。
タグ:KX-1

2018年03月18日

ホワイトカラーの生産性を上げる〜電子辞書の活用〜シャープPW-SH5を選んだ〜

シャープPW-SH5を選んだ理由

生産性を上げる、が国の掛詞のようになっている。
ところが、生産性を上げるとは
ストップウォッチで計測して10%早くやること、などではないと思う。
生産性を上げるために最初にすることは
すること、しないことを決めて
やらないことを増やしていくこと。

もちろん、作業を減らすことが目的ではなく
理念と方針に則って行動すると
自ずとそうなっていくはず。
(理念が大切ということは永遠の真理)

個人の時間の使い方で言うなら
緊急性を要しないが、重要な案件をどれだけ考える時間を持てるか。
緊急性を要せず重要でないことに時間を使う代表的な作業は
情報収集だろう。
それも自分の目で現場を見ないで行うネットサーフィン。
ここに目に見えないムダがある。
(ほんとうに大切なのは自分の目で見て耳で聞いて…感覚を総動員して洞察する生の情報)

インターネットの情報は取捨選択と判断力が求められる。
それなら電子辞書を使うのが早い、というのがぼくの考え。
(電子辞書なら情報の信頼性がある程度担保される。いまの情報をインターネットで掴むならTwitterという情報源がある)

そこで自ら購入して生産性が上がるかどうか証明することとした。
機種の選定については明確な基準があるため迷わなかった。

用途としては以下のとおり。
(1)報告書や日本語を書く→ 国語辞典等
(2)英文の発信と受信→ 英和辞典等
(3)一般教養→ 百科事典等
(4)高校の教科書の確認→ 学習用教材、参考書
以上の機能を適切にまとまった機材があればいい。

◆はずせない大前提
まず国語で外せない2冊は、大辞林と明鏡。
前者は、いま日本で手に入るもっとも信頼できる中辞典だと考えるから。
(ずっと紙ベースでも使ってきた)
後者は、日本語の使い方にまで踏みこんでいる。
例えば、明けましておめでとうの「明けまして」とは
旧年が終わるという意味と、新年が明けるという
どちらの意味にも使えるということや
「流れに竿さす」など間違いやすい表現について解説している。
(紙辞書の明鏡は読みたくなる)

この条件でシャープのブレーンシリーズに絞りこまれた。
ブレーンシリーズをさらに吟味すると
大学生向けは国語が弱く、一般向けは英語が弱い。
電子辞書の主要ユーザーは高校生に移ったいま、
シリーズ中コンテンツが充実しているPW-SH5(高校生モデル)を検討する。

高校生モデルの国語では、さらに新明解が入っている。
新明解は独自の語釈にファンが付いている珍しい国語辞典である。
例えば、第5版の「恋」の記述では
「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。」

(新明解にはここまで書くか?と思わせるものがあるが、なるほど!と思い当たることもある。これ以外にもおもしろい語釈があるので知っている単語の意味を新明解はどう書くかな?と見る楽しみもある。あ、でもこれは生産性を下げるな)

また、高校生モデルでないと古語辞典や漢語辞典が入っていないことが多い
(社会人モデルには入っていない)。
たまに万葉集や中国古典、漢字の成り立ちなどを調べたくなることがあるから。

◆新聞記者以外にも使えるのは記者ハンドブック
入っていたらいいと思うコンテンツがひとつある。
ぼくが報告書や論文を書くときにもっとも使うのは国語辞典ではなく
共同通信社から発刊されている「記者ハンドブック」である。
(2018年春時点で収録されている電子辞書は各社から販売されていない)
適切な用法、送り仮名、漢字と平仮名の混合する場合の表記、不適切な用語など
読みやすい日本語に欠かせない標準と思う。
これが電子辞書に含まれるだけで全国の新聞記者をターゲットにできるはず。
専門分野のニッチだが確実に需要があるはずだから。
ぼくの手元にあるのは第11版だが、
紙版も辞書と違って持ち運べる程度の大きさと重さである。
現在は、第13版が出版されている。
→ 記者ハンドブック 第13版(共同通信社)

◆PW-SH5の英語辞書
高校生モデルの英語には学習用英和が3冊含まれている。
ジーニアス英和第5版ウィズダム英和第3版オーレックス英和第2版
ジーニアスは文法や用例解説に詳しい英和の先駆けで第5版までブラッシュアップされたもの。
ウィズダムはコーパス(日常の使用頻度のデータベースを参考)を売りにしたもの、
さらに定評ある上級学習英和のオーレックスと申し分のない布陣。
異なる辞書がすぐに比べられるというのはわかりやすくていい。

例えば、以前にネイティブと会話していて
会社を変わるけれど別の仕事は続けるというやりとりで
remain in actionと表現していた。
前後の意味から行動状態のまま→現役を続けるということだろうと思ったが
3つの英和で確かめるとそのとおりであった。

また、英英辞典も不可欠である。
どのように言い換えているかを知ることでニュアンスがうかがえることがあるから。

◆ダウンロードでコンテンツ追加 リーダーズ英和を選択
ぼくは高校生から英語力は特に変わっていないが
日常会話やニュースを読むのには不自由しない程度。
翻訳を業としてはやらないが
ときおり単語(専門的)なものを調べたくなることがある。
そんなときは、ダウンロードでコンテンツを追加できる。
ジーニアス英和大辞典とリーダーズ英和+リーダーズ・プラスのいずれかを購入すればいい。
学習用英和が3冊あるので同じカテゴリーのG大は見送るとして
収録語が多いだけでなく簡潔かつ的確な訳に定評のあるリーダーズを選ぶ。

調べてみると
リーダーズ英和第3版とリーダーズプラスのセットのDLが
通常は11800円のところ、4000円で購入できる(2018年春のキャンペーン)。
さっそく購入した。
http://brain-library.com/web/info/campaign/spring2018
http://brain-library.com/web/book/detail/sstb-D001-4001016-bkn_dl_readers_CEC

◆高校生モデルならではの科目(少しずつ内容の変化を確かめるのも楽しい)
ところで社会人なのになぜ高校生モデルかというと、
古典や漢文、数学、化学、物理、歴史、地理、地学などが含まれるから。
いまの高校生はどんなふうに学んでいるのか知りたいから。

例えば、「大化の改新」とは中央集権国家をめざした改革で
蘇我氏を排除(暗殺)した政変と習ったが、
ぼくの理解では(中学時代から明日香村が好きであまかしの丘に通っていたので)
蘇我氏は大陸の先進的な文化を取り入れようとしていた改革派と思っていた。
歴史のフィルターを冷静に外すと
蘇我氏の暗殺事件そのものはクーデターに過ぎない(「乙巳の変」)。
この辺りもアップデートしていないと、
事件そのものを大化の改新と思ってしまうだろう。
大化の改新がその言葉のような良い方向の改革であったかどうかはわからない。

◆スマートフォン+辞書アプリでは対応できないこと
スマートフォン全盛期に
電子辞書がスマートフォンに取って代わられることなく販売されているのは
学校で使うという用途だから。
さらに複合検索や成語検索、串刺し検索などができるのだろうか?
(それができないと実用性はない)
通信機能やほかのことができるスマートフォンではダメなのだ。
(使っている最中にスマートフォンに着信や鳴動があると落ち着かないでしょう)

いや、自宅や職場で使うにも
キーボードや専用キーを備え、
電池の寿命が長い電子辞書がいいに決まっている。
(シャープのこの機種も120時間でしかもUSB充電が可能)

カシオとシャープの優劣を語るつもりはないが
液晶とフォントについては誰が見てもシャープが見やすい。
可読性は作業の生産性に大きく影響する要素である。
カシオでは、国語が広辞苑で大辞林の機種はひとつもない。
これも選択から外れる要素である。
(ぼくのような前提を置けば選択からはずれるが、もっとも電子辞書のシェアが高いのはカシオ。カシオがダメという訳ではない)

◆ブレーンのOSはWindowsCE機
シャープは電子手帳ザウルスの歴史が長いメーカーである。
電子辞書も辞書の殻を被った電子端末ともいえる。
ダウンロードでコンテンツを増やすのは当然として
インストールコンテンツ以外の独自のPDFやテキストを読むこともできる。
それもそのはず、OSはWindowsCEなので
必要なソフトを自己責任でインストールすれば機能拡張ができるというもの。
音声や写真や表計算も同様で、
ノート(カラー手描きメモ)、カレンダー、ボイスメモ、MP3再生機能なども付いている。

本体の色は5色ある。
白と空色は学生という感じがしたので
ネイビー、赤、黒のいずれか。
黒は鞄のなかで探すのに苦労するので
迷うことなく赤(派手でなく落ち着いた気品のある色)を選んだ。
蓋を上げると黒と赤が高級感を漂わせるし
知的な作業をやってみようという気にさせる。

ぼくが購入したのは2018年モデルのPW-SH5。


購入に際しては5年延長保証を付けている。
また、ブルーライトカットの液晶保護フィルムを貼り付けている。
大量の書類や道具と持ち運ぶため
しっかりとしたケースに収めて耐衝撃の備えをしている。

学生の頃、勉強は好きでなかった人が多いと思うけれど
ぼくは勉強が好きだった。
ただしそれは受験のためでなく、純粋に知的な好奇心を満たしたいから。
授業中は記述に興味が持てない教科書を広げずに専門書を開げていたし
(地学の時間に対称性が破れるとか大統一理論への足がかりなどが書かれた天体物理学の専門書を読むなど)
大学受験をパスして生涯勉強を選んだ(だからいまもそう)。

電子辞書が3万円前後で買えるのだから
高校生に負けないよう、社会人も高校生モデルを使いこなしてみよう。
上記の理由でおすすめは一択 → シャープ PW-SH5

ThinkPadX270にPW-SH5を載せたところ
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デフォルト画面にそのまま検索語を入力すると串刺し検索が始まる
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「沖積平野」でブリタニカを見ているところ
DSFT9646-1.jpg

「三日月湖」で和英をたどり、さらにその英訳からリーダーズで意味を見る(Sジャンプ)。ネットワーフィンと同じ要領で次々と意味を追いかける。
DSFT9648-1.jpg

持ち運びするのでケースに入れている。
家で使うにしても堅い床に落下させても助かることが多いだろうから。
DSFT9650-1.jpg

ケースはエレコムが数百円で購入できた。
「ゼロショック」と呼ばれる凹凸を持つケース内面は保護力が高い。収納性も優れている。
DJC-025

posted by

空と海

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