2018年07月21日

クリプトンKX-1に合わせるアンプ〜PM-12とPM8006〜


所有しているクリプトンのKX-1
オンキヨーのA-1VLというプリメインで鳴らしている。
購入したのは2005年だったので13年使っていることになる。

このアンプはデジタルアンプで音抜けが良いのに
メリハリをねらった強調感がなく、ストンと抜けてくる。
抜け味の良さというか、音離れの良さ、
それがそよ風のようにひきずらないので耳に心地よい。

これまで店頭でヤマハ、ラックスマン、ソニー、デノン、マランツなどと
KX-1を組み合わせて聴いたが納得感は得られていない。
音の塊感と艶やかさでラックスのA級(L-550AXII)に惹かれたけど
エアコンを置いていないので夏場の室温は30度を超えている。
聴きながら眠っていることが多いのでA級は避けたい。
(やはり発熱の多さがネック)
また、どの音楽ソースも同じように艶やかなハイファイ調で鳴らしてしまうのが難点。
カフェなどで鳴らしていたらうっとりするのだろうけれど
いつもいつもマリリン・モンローでは飽きてしまうかなと。

現役機種で行き着いたのはマランツのPM8006
これは音楽がよくうたう良質のプリメイン。
上級機種のPM-14S1やPM-10との比較でも
目を閉じて先入観なく聴けば8006を選んでいる。
音楽がレガートに聴こえる、というと楽器を演奏する人にはわかりやすいだろう。
艶やかな高域が音楽の輪郭を浮かび上がらせる。
この音はきっと海外でも売れるはずである。
上級機とは音づくりのチームが違うのだろう。
デザインもいいし音量調節が無制限に回らないのもいい。
夜中に小音量で聴くので小音量再生を重視している。
(大音量で再生できるのは金持ちが地下につくった専用の部屋でもなければ困難)
8006には良質のデジタルヴォリュームを採用しているのも小音量再生に貢献しているし
パワーアンプが肥大化しないのも利点。
ハイエンドのプリメインはほとんどパワーアンプという印象で
出力が大きくなればそれに伴って
熱や振動、消費電力、リーケージフラックスなどが増加。
小音量で聴くのなら大きなパワーアンプは不要。
この機種は下位の機種と比べて良質な部品が使えるうえ
上位の機種と比べてパワーブロックを身の丈に収めることができる。

きょうは出張でヨドバシのマルチメディア館に来た。
朝一番で誰もいないので
KX-1を固定してPM8006を原器にプリメインを切り替えて視聴を行った。
ネットワークプレーヤーはソニーである。
ソースはノラ・ジョーンズのファーストアルバム。
よく聞きこんでいる音源がたまたまソニーに流れていた。



まずはPM8006
これだけを聴いているとどこにも不満がない。
音楽が朗々と響くけれど誇張された感じはしない。
絹のようなレガートな高域と弾む低域で
愉しく美しく聴かせる。
アナログプリメインとしての絶妙のバランス、完成形と思う。
高域がきついとか、低域がだぶつくとか、局所的な不満はまったくない。
ただ音楽に集中できる。
アナログらしさがうかがえるのは
レガートな高域と表したように、わずかなエコー感を感じるからで
これが人間の聴覚に安心と安らぎを感じさせているのだろう。

続いてPM-12。
発売してそれほど日が経たないのでエージングが進んでいない不利な点がある。
高域の艶やかさは8006が上回るため、
一聴して8006が好きという人は半分ぐらいはいるだろう。
グレードのとらわれずその音が好きになるかどうかで判断すればいい。
比べると8006が華やかでやや派手な感じがする。
8006だけを聴いていると端正な音と思う人もいるだろうが
PM-12と比べるとジュースとミネラル水のような違いがある。

しかし声の存在感、空気感というか
声の肉声として空気を震わせるうたい分けはPM-12でないと出ない。
特に異なるのは中域、中低域の押し出しである。
8006は豊かな低域と艶やかな高域が音の輪郭と弾む感じを演出していると気付く。
(それはそれで良いことではないだろうか。聴き手を楽しませるのだから)

長い時間、音楽に接するのならPM-12ではないか。
前機種のPM-14S1は8006と比較試聴して
律儀で抑揚に乏しいが音の強調感が疲れる感じがした。
ところがPM-12では前機種のPM-14S1と比べて音調は一変している。
似ているのは型番と価格帯だけで
設計思想が違うのだから当然なのだが、
12では高域のきらめきが抑えられた分、
輪郭は8006が明快に聞こえるが
12が中域の密度感が高く、わずかな空気のそよぎをスピーカーに展開させる表現ができる。
同時に比較はできないが抜けの良さはオンキヨーのA-1VLが上回る。
(オンキヨーを持っている人は大切に使われるといい。このアンプは接点が少なくシンプルな回路設計、無理のない筐体と発熱が少ない電源なので長期にわたって安定的に使える。ぼくはオークションには出すつもりはないが、13年使っていても次の使用者が劣化を感じるようなところは見つからないだろうと思う)

前述のようにPM-12は音の押し出し感があるのに一聴しておとなしく聞こえる。
そのなかに微妙な音の描き分けをしている。
長時間音楽に浸れるアンプであることは間違いない。
それなのに、顕微鏡的(オーディオマニア的)な接し方をしても
それに応えてくれる。
ノラ・ジョーンズをレイドバックしてくつろぎながら聞きたいなら
よくうたう8006よりも12。
12は決して蒸留水のような音ではない。
旨味を含んでいるが砂糖や保存料は入っていない
天然ミネラル水のようなアンプだ。

外気温が30度を超えるこの日の東京であったが
天板に触れてみると少しあたたかくなっている程度であった。
(8006も発熱が多いとはいえないが、PM-12はさらに発熱が低いようである)

ぼくはこのアンプをクリプトンを鳴らす最終版として決めてもいいと思っている。
もちろん好みによって8006を選んでもそれはそれでよし。
8006は音楽をわかりやすく鳴らすから。
でもPM-12は聴き手の感性と耳によってはどんどん深淵を見せてくれる。

追記

最上級機種のPM-10と両機種も比較視聴している。
10はエージングができているせいか
音楽の透明度が12を上回る。
けれど音楽を語るという点では遜色がないように思う。
10は筐体が大きいうえ、価格の違いも大きい。
お金を別の有意義なことに活かせるのでぼくなら12を選ぶ。
タグ:KX-1

2018年03月18日

ホワイトカラーの生産性を上げる〜電子辞書の活用〜シャープPW-SH5を選んだ〜

シャープPW-SH5を選んだ理由

生産性を上げる、が国の掛詞のようになっている。
ところが、生産性を上げるとは
ストップウォッチで計測して10%早くやること、などではないと思う。
生産性を上げるために最初にすることは
すること、しないことを決めて
やらないことを増やしていくこと。

もちろん、作業を減らすことが目的ではなく
理念と方針に則って行動すると
自ずとそうなっていくはず。
(理念が大切ということは永遠の真理)

個人の時間の使い方で言うなら
緊急性を要しないが、重要な案件をどれだけ考える時間を持てるか。
緊急性を要せず重要でないことに時間を使う代表的な作業は
情報収集だろう。
それも自分の目で現場を見ないで行うネットサーフィン。
ここに目に見えないムダがある。
(ほんとうに大切なのは自分の目で見て耳で聞いて…感覚を総動員して洞察する生の情報)

インターネットの情報は取捨選択と判断力が求められる。
それなら電子辞書を使うのが早い、というのがぼくの考え。
(電子辞書なら情報の信頼性がある程度担保される。いまの情報をインターネットで掴むならTwitterという情報源がある)

そこで自ら購入して生産性が上がるかどうか証明することとした。
機種の選定については明確な基準があるため迷わなかった。

用途としては以下のとおり。
(1)報告書や日本語を書く→ 国語辞典等
(2)英文の発信と受信→ 英和辞典等
(3)一般教養→ 百科事典等
(4)高校の教科書の確認→ 学習用教材、参考書
以上の機能を適切にまとまった機材があればいい。

◆はずせない大前提
まず国語で外せない2冊は、大辞林と明鏡。
前者は、いま日本で手に入るもっとも信頼できる中辞典だと考えるから。
(ずっと紙ベースでも使ってきた)
後者は、日本語の使い方にまで踏みこんでいる。
例えば、明けましておめでとうの「明けまして」とは
旧年が終わるという意味と、新年が明けるという
どちらの意味にも使えるということや
「流れに竿さす」など間違いやすい表現について解説している。
(紙辞書の明鏡は読みたくなる)

この条件でシャープのブレーンシリーズに絞りこまれた。
ブレーンシリーズをさらに吟味すると
大学生向けは国語が弱く、一般向けは英語が弱い。
電子辞書の主要ユーザーは高校生に移ったいま、
シリーズ中コンテンツが充実しているPW-SH5(高校生モデル)を検討する。

高校生モデルの国語では、さらに新明解が入っている。
新明解は独自の語釈にファンが付いている珍しい国語辞典である。
例えば、第5版の「恋」の記述では
「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。」

(新明解にはここまで書くか?と思わせるものがあるが、なるほど!と思い当たることもある。これ以外にもおもしろい語釈があるので知っている単語の意味を新明解はどう書くかな?と見る楽しみもある。あ、でもこれは生産性を下げるな)

また、高校生モデルでないと古語辞典や漢語辞典が入っていないことが多い
(社会人モデルには入っていない)。
たまに万葉集や中国古典、漢字の成り立ちなどを調べたくなることがあるから。

◆新聞記者以外にも使えるのは記者ハンドブック
入っていたらいいと思うコンテンツがひとつある。
ぼくが報告書や論文を書くときにもっとも使うのは国語辞典ではなく
共同通信社から発刊されている「記者ハンドブック」である。
(2018年春時点で収録されている電子辞書は各社から販売されていない)
適切な用法、送り仮名、漢字と平仮名の混合する場合の表記、不適切な用語など
読みやすい日本語に欠かせない標準と思う。
これが電子辞書に含まれるだけで全国の新聞記者をターゲットにできるはず。
専門分野のニッチだが確実に需要があるはずだから。
ぼくの手元にあるのは第11版だが、
紙版も辞書と違って持ち運べる程度の大きさと重さである。
現在は、第13版が出版されている。
→ 記者ハンドブック 第13版(共同通信社)

◆PW-SH5の英語辞書
高校生モデルの英語には学習用英和が3冊含まれている。
ジーニアス英和第5版ウィズダム英和第3版オーレックス英和第2版
ジーニアスは文法や用例解説に詳しい英和の先駆けで第5版までブラッシュアップされたもの。
ウィズダムはコーパス(日常の使用頻度のデータベースを参考)を売りにしたもの、
さらに定評ある上級学習英和のオーレックスと申し分のない布陣。
異なる辞書がすぐに比べられるというのはわかりやすくていい。

例えば、以前にネイティブと会話していて
会社を変わるけれど別の仕事は続けるというやりとりで
remain in actionと表現していた。
前後の意味から行動状態のまま→現役を続けるということだろうと思ったが
3つの英和で確かめるとそのとおりであった。

また、英英辞典も不可欠である。
どのように言い換えているかを知ることでニュアンスがうかがえることがあるから。

◆ダウンロードでコンテンツ追加 リーダーズ英和を選択
ぼくは高校生から英語力は特に変わっていないが
日常会話やニュースを読むのには不自由しない程度。
翻訳を業としてはやらないが
ときおり単語(専門的)なものを調べたくなることがある。
そんなときは、ダウンロードでコンテンツを追加できる。
ジーニアス英和大辞典とリーダーズ英和+リーダーズ・プラスのいずれかを購入すればいい。
学習用英和が3冊あるので同じカテゴリーのG大は見送るとして
収録語が多いだけでなく簡潔かつ的確な訳に定評のあるリーダーズを選ぶ。

調べてみると
リーダーズ英和第3版とリーダーズプラスのセットのDLが
通常は11800円のところ、4000円で購入できる(2018年春のキャンペーン)。
さっそく購入した。
http://brain-library.com/web/info/campaign/spring2018
http://brain-library.com/web/book/detail/sstb-D001-4001016-bkn_dl_readers_CEC

◆高校生モデルならではの科目(少しずつ内容の変化を確かめるのも楽しい)
ところで社会人なのになぜ高校生モデルかというと、
古典や漢文、数学、化学、物理、歴史、地理、地学などが含まれるから。
いまの高校生はどんなふうに学んでいるのか知りたいから。

例えば、「大化の改新」とは中央集権国家をめざした改革で
蘇我氏を排除(暗殺)した政変と習ったが、
ぼくの理解では(中学時代から明日香村が好きであまかしの丘に通っていたので)
蘇我氏は大陸の先進的な文化を取り入れようとしていた改革派と思っていた。
歴史のフィルターを冷静に外すと
蘇我氏の暗殺事件そのものはクーデターに過ぎない(「乙巳の変」)。
この辺りもアップデートしていないと、
事件そのものを大化の改新と思ってしまうだろう。
大化の改新がその言葉のような良い方向の改革であったかどうかはわからない。

◆スマートフォン+辞書アプリでは対応できないこと
スマートフォン全盛期に
電子辞書がスマートフォンに取って代わられることなく販売されているのは
学校で使うという用途だから。
さらに複合検索や成語検索、串刺し検索などができるのだろうか?
(それができないと実用性はない)
通信機能やほかのことができるスマートフォンではダメなのだ。
(使っている最中にスマートフォンに着信や鳴動があると落ち着かないでしょう)

いや、自宅や職場で使うにも
キーボードや専用キーを備え、
電池の寿命が長い電子辞書がいいに決まっている。
(シャープのこの機種も120時間でしかもUSB充電が可能)

カシオとシャープの優劣を語るつもりはないが
液晶とフォントについては誰が見てもシャープが見やすい。
可読性は作業の生産性に大きく影響する要素である。
カシオでは、国語が広辞苑で大辞林の機種はひとつもない。
これも選択から外れる要素である。
(ぼくのような前提を置けば選択からはずれるが、もっとも電子辞書のシェアが高いのはカシオ。カシオがダメという訳ではない)

◆ブレーンのOSはWindowsCE機
シャープは電子手帳ザウルスの歴史が長いメーカーである。
電子辞書も辞書の殻を被った電子端末ともいえる。
ダウンロードでコンテンツを増やすのは当然として
インストールコンテンツ以外の独自のPDFやテキストを読むこともできる。
それもそのはず、OSはWindowsCEなので
必要なソフトを自己責任でインストールすれば機能拡張ができるというもの。
音声や写真や表計算も同様で、
ノート(カラー手描きメモ)、カレンダー、ボイスメモ、MP3再生機能なども付いている。

本体の色は5色ある。
白と空色は学生という感じがしたので
ネイビー、赤、黒のいずれか。
黒は鞄のなかで探すのに苦労するので
迷うことなく赤(派手でなく落ち着いた気品のある色)を選んだ。
蓋を上げると黒と赤が高級感を漂わせるし
知的な作業をやってみようという気にさせる。

ぼくが購入したのは2018年モデルのPW-SH5。


購入に際しては5年延長保証を付けている。
また、ブルーライトカットの液晶保護フィルムを貼り付けている。
大量の書類や道具と持ち運ぶため
しっかりとしたケースに収めて耐衝撃の備えをしている。

学生の頃、勉強は好きでなかった人が多いと思うけれど
ぼくは勉強が好きだった。
ただしそれは受験のためでなく、純粋に知的な好奇心を満たしたいから。
授業中は記述に興味が持てない教科書を広げずに専門書を開げていたし
(地学の時間に対称性が破れるとか大統一理論への足がかりなどが書かれた天体物理学の専門書を読むなど)
大学受験をパスして生涯勉強を選んだ(だからいまもそう)。

電子辞書が3万円前後で買えるのだから
高校生に負けないよう、社会人も高校生モデルを使いこなしてみよう。
上記の理由でおすすめは一択 → シャープ PW-SH5

ThinkPadX270にPW-SH5を載せたところ
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デフォルト画面にそのまま検索語を入力すると串刺し検索が始まる
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「沖積平野」でブリタニカを見ているところ
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「三日月湖」で和英をたどり、さらにその英訳からリーダーズで意味を見る(Sジャンプ)。ネットワーフィンと同じ要領で次々と意味を追いかける。
DSFT9648-1.jpg

持ち運びするのでケースに入れている。
家で使うにしても堅い床に落下させても助かることが多いだろうから。
DSFT9650-1.jpg

ケースはエレコムが数百円で購入できた。
「ゼロショック」と呼ばれる凹凸を持つケース内面は保護力が高い。収納性も優れている。
DJC-025

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空と海

at 17:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 共感

2018年01月30日

ミノルタ MD85mmF2 デジタルの時代にフジで蘇る

ミノルタ最後のMFの一眼レフX-700を2台持っていて
いまも健在である。
(手持ちの2台とも完動美品として高値を付けると思われるけど)

ポートレートに多用したのは85mm。
これで女の子を撮ってあげると
プロが写したような写真ができあがって驚かれたもの。

そのレンズをフジのミラーレスに使ってみる。
八仙堂のアダプターは精度が良く使用していて何の不満もない。
これまでタムロンの90mmマクロをアダプターに付けることが多かった。
今回は85mmF2。
ロッコールの冠を付けなくなったニューMDシリーズでミノルタ最後のMFレンズ。
DSFT7893-1.jpg

ミノルタはライツと提携したこともあって(そのためかどうか知らないが)
こくのある発色が特徴。
(透明感があるけれど薄っぺらに感じたキヤノンは使ったことがない)
DSFT7874-1.jpg

ハイライトに光が乗っていって艶やかであっても飛びにくい印象。
だから南太平洋ポリネシアや屋久島を旅していて楽しい。
DSFT7902-1.jpg

それにX-700は篠山紀信や三好和義も使っていた。
何かこのカメラで旅に出ると自由を感じる。
(いまもそうだけど)
DSFT7913-1.jpg

これで撮影した写真はこちらで。

2018年01月13日

2018年 スマートフォン導入のシナリオ

スマートフォンを導入するにあたって
5年前から有識者を交えて検討委員会を開催し
昨年末に答申がなされた。

それによると
スマートフォンには利点が多いが、
注意点も多いため
目的を明確化して使用法を定めて
導入計画を設定してPDCAサイクルを回しつつ
仮説と検証を行いながらの導入が望ましい、という答申をいただいた。
(ここまでに5年かかった。検討委員のみなさま、ありがとうございます)

そこで、2017年12月に試行的に導入を行う方向で調整を行い、
機種の決定に際しては
スマートフォン数台を同時並行で使いこなしていらっしゃる経験豊富な知人のご助言を仰いで
2013年製のNEC製のスマートフォン(Android4.1)の導入を決定した。
(導入価格 送料込 約4千円)

手元に使用していない2枚のSIMカードがあったが
そのままでは使用できないので
交換手数料によりサイズ変更を実行。
手配するのに約半月を要した。

導入に際して目的を明確化するよう委員会からの投げかけを受けて
以下の目的とすることにした(当初)。
・レスポンシブWebデザインでの閲覧性のチェック
・出張時(特に東京などの歩行時)の現在位置の把握と場所の検索
・現金決済に変わる手段の確保
・緊急時のラジオの受信及びTwitter等での情報の入手

使わないことにしたのは以下の機能。
・電話
・メール
・SNS
・Web検索
・カメラ
・ゲームその他プリインストールのアプリケーション→ 初期導入時にすべて削除

新たに導入したアプリケーションは
・ラジオ機能
・ブラウザー(国産で動作が軽いもの)
・ナビ機能
・コンパス(方位磁石)機能

導入開始後、気付いた点は以下のとおり。
・電池が1日しか持たない。
→ Wi-Fi、位置情報、Bluetoothはすべてオフ(使用するときのみオン)。
→ それでも電池は1日しかもたないので、使用するときだけ電源を入れる運用に変更(2日程度は持つようになった)。

・文字の入力に時間がかかる(Web検索で1つの検索を行うのに5分程度を要する)
→ 指先が小さな画面で器用に動かないこと
→ ブラウザの挙動が安定しないこと
→ 本体が大きい割に画面が小さく見づらい。
・持ち運びが大変であること。
→ 滑りやすいため手で持つには適していない。そのためウェストポーチを用意する必要があった。しかし外出のたびにポーチを装備するのは心理的に抵抗がある。
→ 電池がすぐに消耗することと、持ち運びや取り出しなどハンドリングに難があることから、カードを別途用意して決済することに決定。これだと財布に入れて持ち歩ける利便性がある。
→ 外出にはモバイルバッテリーが不可欠だが、現時点では本体も含めてセカンドバッグを持たずポケットで運用したいため、解決策は見つからず。
・Androidのバージョンが新しくないため、イケヤプレイスやVR高松などのVR/AR系のアプリケーションがインストールできない。
・ラジオは電池寿命が短いため現実には運用が困難。

総括
・小さな個体に何もかも詰め込んだ弊害で、個々の機能は使い勝手が悪い。今回はテストしなかったが、電話のかけやすさ、音声の聞き取りやすさはPHSに遠く及ばないことが予想される。
PHSについては自宅に電話を持たない人が増えている現状で、電池寿命が長く通話に使いやすく料金も低廉で音が良く病院でも使用可能などの利点があるため、今後もメーカーにサービスの存続はもちろん、エリアの範囲拡大や受信環境の改善、積極的なPRを求めたい。
・スマートフォン画面でのWebのチェックに役立つことが判明したため、自宅専用とする。

今後のスマートフォンに求めたいこととして、
・電池の長寿命化(できれば1週間程度)
→ PHSは1週間程度使用できている。ノートPCも毎日外で使っているが充電頻度は月に数回程度(ThinkPadX270SSD仕様)
・携帯しないですむかたちへと進化すること(現時点では耳への装着が有力か)。
・音声入力を含む入力方法の導入もしくは進化、もしくはPCとの連携による入力の交配化。
・電話に特化したスマートフォンなど、音声やつながりやすさ、通話しやすさなどを磨くことができる。単機能に特化することで新たなニーズを開拓できる可能性。
・行きすぎたソフトウェアボタン化のインターフェイスから必要最小限のハードウェアボタンの設置(カメラ機能のシャッターボタンなど)。ただしスマートフォンのカメラは電力を消費することとシャッター音がうるさいため、使う人は毎日使うが、使わない人はほとんど使用しない。できればカメラなしが併売されることが望ましい。
・さらなる小型化による可搬性の向上と画面投影での運用による広いディスプレイの確保。

現状では十分に使いこなせていないものの、1週間に数回は電源を入れて運用ができている。未来のスマートデバイスの姿が見えてきたことが最大の成果。

2017年12月10日

クリプトンKX-1とKX-3PUの違い


どちらのスピーカーも音楽を奏でるための道具という世界観は同じである。
密閉ならではの自然で歯切れの良い低域、しっかりとした中域の再生、魅惑的な高域は同じである。
しかし比べてみると違いが感じられる。

KX-1は、音の濃淡の描き分けが兄貴より上である。音の濃いところ、漂うところ。
これはタイムドメインにも共通する良さを持っている。
音像と音場が明確に分かれていて見通しの良さを感じる。


KX-3PUは、艶やかで音が塊となって出てくる。
ひとことでいえば、「ハイファイ美音」である。
ピアノは、カツンという打鍵音のあとにコロンの響きが心地よい。
誰が聴いてもいい音である。
弦も美しく力強い再生を行う。

兄弟での個性の違いは、凝縮していくか広げていくか。
空間に波紋を広げていく自然な再生は弟機が優る。
どちらも良い音だけれど、ぼくは弟機が開放的でありながら端正に鳴るので好きだ。

KX-1の良いところは、一日中鳴らしても耳に負担を感じないこと。
ぼくは深夜に小音量で聴くことが多い(ヘッドホンではなくスピーカーから鳴らす)
昼間であっても小さな音でしか聴かない。
それでも音楽が愉しく弾むので音量を上げる必要がない。
タイムドメインのスピーカーの反応の早さを持ち、
低域高域に周波数帯域を広げながらも
中域がぽっと浮かび上がる。
(だから小音量に強い)

オンキヨーA-1VLで聴いていると
これ以上の音は要らないと思えてくる。
現行品では、マランツのPM8006などが合うのではないかと思って
ヨドバシで聴いてみたらやはり良かった。

このアンプ、音の密度感はやや軽めだけれど
音楽がよくうたう。
国産ばなれしたテイストは上級機にもないもの。
(これに比べると上級機はまじめすぎて律儀で気がきかない感じ)

音楽を聴きたい人はこのスピーカーとマランツのPM8006でいい。
もしかして上位機種の呪縛を離れて軽やかに音楽を奏でる点では共通している。
言うまでもなくオーディオ装置は調整で追い込むことが前提だが
終のオーディオ装置(という言葉があるからどうかは知らないが)として
極上の音楽を奏でてくれるのではないか。


タグ:KX-1