2014年04月10日

フジフイルムX-E2 銀色の質感


ニコンのD7000を主力に使っている。
傷が付かない丈夫な黒の塗装や
コンパクトでありながら悪条件下でも信頼性がある。
緑の再現性がいいこともあって
海、山、川に持ち出している。

このカメラは1600万画素である。
ところが現在のニコン機のAPS-C機は
すべて2400画素仕様となっている。

D7000に欠点があるとしたら、
手ぶれしやすいこと。
シャッターのミラーショックが大きいのだろう。
それゆえ、ジッツオの3型三脚に固定することが多かった。

登山では岩登りや沢を下ることがある。
(登山道を使わない)
装備はできるだけ軽量化したいが、
三脚を使わない場合の歩留まりは良くない。
ぼくは体幹を鍛えているので動きはぴたりと止まるけれど、
カメラ内部の動きでぶれてしまう感覚。

そこで解決策として、
手ぶれ補正の付いた望遠レンズを購入。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR。

なんと、このレンズのほうが
広角ズームや単焦点標準よりも歩留まりが良い。
それだけ手ぶれ補正が強力であるということ。
少なくともこのレンズを使う限り、三脚は不要だった。
(マクロ域なのに)
なにより得られる画質が良い。
60/2.8マイクロとともにニコンの交換レンズの白眉と思う。

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR フルサイズ対応

手ぶれだけではない。
たまたま手持ちの個体だけの現象かもしれないが、
60/2.8マイクロと前述の望遠ズームはAFがぴたりと来るのだけれど、
広角ズームや単焦点標準(35/2)ではピントが甘い。
レンズの解像度の差もあるだろうけど、
D7000の合焦精度が不足していると判断。
(中央の一点で合わせて構図を変えているにもかかわらず)。

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S Micro 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応


調整に出せばある程度は修正できるかもしれないが、
現在ピントが来ている主力レンズで合わなくなるかもしれない。
一眼レフの利点(迅速なAF)であり
欠点ともなり得る位相差AF(合焦精度)の特性である。
(ペンタプリズムを通してファインダーで見る光路と
実際の像面を高い精度が合致させる必要がある)

後継機ではAFとミラーショックが改善されている可能性があるが、
その半面、2400万画素ではさらに手ぶれやピントに厳しいことが予想され、
画素ピッチが細かすぎる弊害も予想されることから
現在のニコンのDX機には買いたい商品がなくなった。
(解像度は十分なので階調や高感度特性を追求して欲しい。ファイルサイズも大きくしたくない。だから16Mの中級機は必要)

これらは、高画素一眼レフの宿命ともいえるが、
一方で、マクロや望遠時にミラーレスでは使いにくいのも事実。
そこで、APS-Cのマクロと望遠を一眼レフで、
広角をミラーレスのX20でと役割分担を行った。

X20には広角時に最短1センチまで寄せるため、
植物のクローズアップでは
細部を映し出しながら環境も捉えられる。
この体制になって1年以上が経過。いまでも不満はない。

ただ、広角レンズを使った壮大な風景を捉えるとき
センサーサイズの小さなX20はやや力不足を感じる。
そこで、同じ富士フイルムのレンズ交換のできる
APS-Cサイズのミラーレスを追加することとした。

機種はX-E2にした。
一眼スタイルの機種も出ており、
ダイヤル式の操作性、防滴構造、可動式液晶には惹かれるけれど
完成度は高くないと判断した。

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット シルバー F X-E2S/1855KIT


D7K_7763_NX2.jpg

ミラーレスの合焦はコントラストAFである。
撮像面でピントを合わせるので精度は高い。
ただし、迷うことはある。
その際にMFに切り替えて拡大して判断する。
実際にマクロ域に近い撮影では、一眼レフでもAFは使わない。
そこで手動で合わせるが、ミラーレスでもMFは十分実用になる。
可動式液晶でないこともカバーできる。
一眼レフと違って背面液晶でのピント合わせが迅速だし、
斜めから見ても判別できるので。
(一眼では可動式液晶が付いていても実際の合焦速度が付いていかない)

レンズは3本揃えることとした。
一本は35/1.4。
ニコンでも、35/2をもっとも多用している。
標準の画角は落ち着いた感じがいい。
猫も杓子も単焦点では開放で、ということはしない。
被写体への深度、像面の分解性から適切な絞り値があるはず。

FUJIFILM XFレンズ FUJINON XF35mm F1.4 R 単焦点 標準 F XF35MMF1.4 R


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35/1.4はポートレートにいい。
主人公とともにその時代や場所を閉じ込められるのが
標準レンズを使ったポートレートの良さ。
(換算85mmだと「作品」になってしまうし背景との関係性がやや失われてしまう)

次に、18-55/2.8-4の標準ズーム。
これ1本あれば風景写真や街角のスナップに使える。
手ぶれ補正も付いていて比較的明るい。
レンズキットで購入したので価格も安い。
1本だけというときは迷わずこれにする。

最後は14/2.8。
夕焼けの空を見るとき、
目の前に広々と森が拡がっているとき
人の眼はどこか一点を凝視するのではなく
空間を大洋のように捉えている。
その様子を標準や望遠、標準ズームで捉えても
実在感がなく、実物を切り取った「作品」になってしまう。
(表現しようとする撮影者の意図が濃くなりすぎる)

FUJIFILM XFレンズ FUJINON F XF14mm F2.8 R 単焦点 広角 F XF14MM F2.8 R


標準レンズというが、
人の心のありかた、見ようとする態度で
実は標準レンズの定義は変わってくると考える。
身体全体で眼前に拡がる光景を感じているときの
標準とは超広角の世界が「標準」ではないだろうか。
いわば、表現のための超広角ではなく、
心の動きに忠実な超広角が生きる場面があるということ。

今回のフジノンのうち、
白眉といえるのが14/2.8。
広角ズームもあるが、これほど小型軽量でありながら
歪曲が少なく、手頃な価格であって
画面を端正に調える広角レンズは
存在しなかったのではないか。

D7000で見るマクロと望遠は圧巻だ。
ファインダーに浮かび上がる被写体と
光の速さで信号をやりとりする。
(被写体と人との共鳴)
ミラーレスのフジでは撮影時のこの感動は感じられない。

広角から標準はミラーレスのフジX-E2。
マクロと望遠は一眼のニコンD7000。
広角マクロとスナップ用途にはX20。
これで、ここ数年の大切な時間を閉じ込めていこう。

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット シルバー F X-E2S/1855KIT


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好き嫌いは別にして
X-E2はシルバーが断然美しい。
金属の輝きが光と影の交錯するこの世の常と常ならざるものを
見せてくれるようで。

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→ X-E2+フジノンレンズが最高に発揮されたとき
http://soratoumi2.sblo.jp/article/102109264.html

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット ブラック F X-E2B/1855KIT

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