2018年09月09日

関空の事故 北海道の大地震 自分の身を守れるか NHK総合テレビの音声をFMワイドで流せないか(災害対策の基本) ワンセグTV音声対応 おやすみタイマー搭載 乾電池対応 ホワイト XDR-56TV


災害の発生を把握できていない
台風の影響で関空が使えないことを知ったのは翌日の新聞だった。
北海道で震度7の地震があったことを知ったのは
その日の夜(地震発生後約16時間経過)。
無事を願いながらも時間の経過を言い聞かせるご家族…。
起こらなかった時間へ戻せない人生の無常。
(お悔やみを文字にしても何もならない)

南海トラフでスロースリップが起きている現状から
東南海地震はそう遠くないとみる。
今回のできごとから、
何が起こったかを迅速に知ることができていないと気付いた。

なにを持ち歩くか
仕事で持ち歩く鞄は重い。
脊椎が曲がるほどの重量なので歯ブラシ1本から軽量化したいところだが、
携帯ラジオはいつも持っている。
(東日本大震災に出張先で被災した教訓から)
販売中止にはなっているが電池寿命が長いのでこのラジオが決定版だ。

ICF-R351(レビュー) いつも持ち歩く携帯ラジオ。 もし、出張先や仕事で災害に巻き込まれたら…
なぜこのラジオを選ぶかは以下のとおり。
・明瞭度が高いが何時間でも聴いていられる音
・感度が高く混変調に強い受信性能(小型でありながら感度の良さ、選択度と音質の両立)
・単4電池1本で忘れた頃に電池がなくなる長寿命。
(ケースの底に単4をさらに1本追加している)

入手できる現行モデルは
ソニー SONY PLLシンセサイザーラジオ FM/AM/ワイドFM対応 片耳巻取り 名刺サイズ SRF-R356

ラジオが役に立つのはことが起こったことを知ってから
ラジオは確かに役に立つが、番組編成が役に立たないことがある。
先般、徳島を直撃した台風が上陸しようとする時間帯に
地元のNHK(945Khz)では野球中継が放映されていた。

そこでスマートフォンの活用が考えられる。
(今回の北海道の地震では緊急速報は届かなかった)
モバイルバッテリーを追加するのは気が重いが、
背に腹は代えられない。
スマートフォンとともにモバイルバッテリーを持ち歩くことに。
(スマートフォンは使用時のみ電源オンでバッテリーを節約。非常時に備えて普段は使っていない)。
モバイルバッテリーは重くて(456グラム)高価(約1万円)だが
この機種を使うことにした。
https://amzn.to/2QgJtHh
(3千円前後でも売れ筋があるが、やはり発火や安全性を考えるとコストは省けないと判断。フレッツ光のルーターにも給電できる)
ただしモバイルバッテリーとて充電は2〜3回分で数日を超える停電には対応できない。

情報源では災害時にもっとも役に立つのはテレビだろう。
だが停電時には使えない。
そこで家庭でいるときと出先での対応を考えてみた。

家庭では、テレビが使えなくてもその音声が得られれば利用価値が高い。
音だけ聴いても理解できるよう放送されているし、
ワンセグだと音声そのものの明瞭度が高い。

NHKの総合テレビの音声が利用できたのは地上波アナログでのこと。
(FMワイドバンド=90〜108MHzで受信できた)。
ところが数年前にデジタル化されてその方法は使えなくなった。
例え音声のみであってもテレビの音声は臨場感があって
耳から得られる情報が多い。
そして緊急災害時には放映時間が長い。
(少なくとも台風が上陸している地域で野球放送を流すことはない)

近年になってFM補完放送が一部の地域で行われるようになっている。
四国でも四国でも一部の地域で対応している。
FM補完放送とは中波の放送でテレビ音声ではないため、
中波で地元局が受信できる地域では利点はない。
http://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/press/20160909.html

テレビの音声が受信できるラジオ。できれば文字情報も
ここまでを総括すると災害時は
乾電池で長時間使えるものでテレビの音声が受信できるラジオが最良ということになる。
さらにテレビでは枠外に字幕で放映される文字情報の価値が高い。
そこでデータ放送も表示できると理想的である。
データ放送では音声とは別に随時必要な速報や情報を流せる。
残念なのは技術的に容易であるにも関わらず、
2018年9月の時点でそのようなラジオは販売されていないこと。
妥協して現行機種で選ぶなら次のラジオだ。
(テレビ音声がワンセグ受信できるラジオが現実的な選択肢)。

ワンセグTV音声対応 おやすみタイマー搭載 乾電池対応 ホワイト XDR-56TV
SONY ラジオ XDR-56TV : ワイドFM対応 FM/AM/ワンセグTV音声対応 おやすみタイマー搭載 乾電池対応


(↑このラジオは白と黒が選べるが迷うことなく白を。暗がりで目だたなければ探すことが難しい。誰かに踏まれてしまうこともあるだろうから)

新たにテレビ音声対応のラジオを買い足すのは自己防衛策だが
国策としてみれば自宅にあるラジオで対応できるのが望ましい。
現時点ではかなりのラジオでFMワイドバンドが受信できる。
そこにNHKの地上波音声を流すのが現実的ではないだろうか。
そのための投資額が必要としても
さほどの費用はかからないだろう。
災害多発時代に税金の使途として有意義ではないだろうか。

追記
北海道の全島停電については各方面から指摘されているように
冗長性(というよりも現実的な想像力)が欠如している。
もし、これがこうだったら…と
ワーストシナリオをブレーンストーミングするだけで
そのリスクはあぶり出せたはず。
そもそも大規模集中の発電を広域に分配する考え方が間違っている。
少なくともブロック単位で独立した発電ができうるはず。
理想は小規模分散型によるリスクヘッジ。
再生可能エネルギーを家庭、集落、地域に設置して蓄電して使うことが理想。

中小企業・小規模事業者の災害対策の要点をまとめたのはこちら
災害対策 何から始めるのか どこまでやるのか(事業継続力強化計画)
タグ:ラジオ