2016年07月21日

5年ぶりに一眼レフを買い替えた ニコンD7200 これほどまでによくできているとは


以前の銀塩カメラはミノルタのX700で20年近く使っていた。
当時は篠山紀信や三好和義が撮影していたもの。
小型軽量で明るくピントが合わせやすいファインダーは比類がない。
カメラを次々と買い替えたことは一度もなかったが、
5年間愛用したニコンD7000を買い替えることにした。
(中古で買われる方、程度は極上です。安心して使ってください)
理由は、同じAPS-C16メガセンサーのフジX-E2と比べて
像の鮮鋭度で劣るから。

レンズ性能、センサー性能は互角なのだが、
電子シャッターを備えたフジとは風景でも接近でも明らかな差が付いた。
このことから、AFの精度と
ミラーショックを含めたシャッター機構のブレと仮説を立てた。
ニコンでもジッツオ3型に固定して
リモコン+ミラーアップ+コントラストAFで合せると良かった。
(それはいつもいつもできないでしょう)
フジは、MFモードでフォーカスリングを回すと
焦点像が拡大されてピント合わせがやりやすい。
望遠やマクロは一眼レフの特徴が活かせるはずだが
実際には、撮像面でピントを合わせられて、
しかもその画面が瞬時に拡大できる
ミラーレスに軍配が上がるかもしれない。

ところがフジからは使いたい望遠レンズが出てこない。
レンズのロードマップがこの夏に更新されたが、
巨大で高価な望遠(しかも接近できない)か、
画質がいまひとつの望遠しかない。

手元にあるAF-S NIKKOR 70-200mm f/4Gの可能性とともに
一眼レフを信じてみよう、と思った。
(おそらく最後の一眼レフとなりそう。もうミラーレス実用時代が始まっているから)
そこでD7000を下取りしてD7200を購入した。
(カメラを下取りして差額購入するのは初めて)
近所のカメラ店で差額は6万円程度に収まった。
→ Nikon デジタル一眼レフカメラ D7200


さっそくセッティングとカスタマイズと試写を行って驚いた。
手持ち撮影での像の鮮鋭度が格段に違う。
マクロの手持ちで、いままで撮れていないぶれない写真が撮れる。
高画素化とローパスフィルターがないということもあるだろうが
ニコンはD7000で弱点とされたシャッター機構に手を入れていたのだ。
同時にAFの速度や精度も改善されていることが試写からわかった。
(EOSは選択肢に上がらなかった。いまのレンズ資産を活かすこともあるが、企業の姿勢に共感できないのと、色再現は鮮やかであっても深みがなく地に足が付いていない気がする。おしゃれな山野草やつくられたポートレートではない現実感のある画面が欲しい。さらにセンサー性能やカメラの仕上げでニコンと差が付いていると考えた。キヤノンが好きな人は透明感や明度が求められる広告写真など用途と趣味が違うだろうから、それはそれで良い選択)

色再現性もJPEGで納得できる。
特に葉の緑の再現の忠実度が上がっている。
(青みがかるフジのプロビアよりも緑の再現性は高いと思う)
D7200ではピクチャーコントロールもカスタマイズして登録した。
ひとつは、ポートレート用に。フジの肌のような色合いを再現できた。
もうひとつは、素材重視のフラットをベースに、
コントラスト、明瞭度、色の濃さを上げたもの。
光の強弱が広い状況であっても白飛びやつぶれを防ぎつつ、
色の飽和しがちな赤紫の花などをやわらかく美しく撮れる。
階調も色の再現性もスタンダードより優れていると思えるパラメータができた。

上から順に以下のJPEGで3種類を比較(曇天なのでスタンダードのコントラストが高いことが目立たないかもしれない)
・スタンダード(ニコン標準)
・ポートレード・ナチュラル(肌の再現性をフジに近づけたポートレート用のオリジナル)
・フラット・リッチカラー(階調をやわらかく再現しながら色と光を豊かに集めるオリジナル)
D7N_0068st.jpg

D7N_0075pr-nat.jpg

D7N_0074fl-rich.jpg

(縮小したので差がわかりにくいかもしれない)
あとは、彩度を押さえつつコントラストがやや堅めで露出を切り詰めた渋い表現、
花の光を幻想的に明度をやや上げてパステル調で再現するプロファイルを作成する予定。

光学ファインダーの良さはシャッターチャンスを逃しにくい点にある。
(長年それを通して場面を見てきたから)
そして迅速なAFはブレの軽減にも役立つ。
人間が動きを止められるのは意識をした瞬間なので
写す(動きを止める)と思ってシャッターを押したら
そこからAFが動いて(タイムラグの間に身体が動いてしまう)
さらに一度シャッター閉じて開いてまた閉じるという
ミラーレスのシャッターにも違和感を憶えるかもしれない。

X-E2でも、親指AF(または予めピントを合わせたMF)で
フォーカシングとシャッターの動作を分けたうえで、
電子シャッターで切れば問題は生じないのだが。

→ FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

→ FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T2 ボディ X-T2-B


D7200では、親指AFでの運用と相まって花から花へせわしなく飛ぶ蝶など
フジでは撮れない被写体をねらっていきたい。
レンズは望遠(AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR)と
マクロ(AF-S Micro 60mm f/2.8G)の2本だけでいい。
フジとニコン、どちらが良いか、
ミラーレスと一眼、優劣は?などと考えることなく
四国と向き合う道具としてつきあっていきたい。

→ Nikon デジタル一眼レフカメラ D7200

→ Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR フルサイズ対応

→ Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S Micro 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応

(この2本はフジでは代替ができないものと思う。しかもレンズは購入した価格からかなり上がっている。発売直後を除いてレンズ価格は下落することはなく、むしろ上昇傾向にあるようだ)

タグ:D7200

2015年03月29日

妻が支え、夫が開いたジャパニーズ・ウイスキー


竹鶴政孝の妻、リタは幸せな生涯だったと思う。
封建社会の名残が色濃い大正時代に
(双方の家の許しが得られず)
故郷を遠く離れて言葉のわからない国に暮らし
日本人にはなじみのないウイスキーづくりを
無から挑戦する夫を支えるという。

リタは忍耐強い人であったとされる。
成功する人は忍耐強い。
ハーバードだったか、こんな研究成果がある。

幼少の子どもにおやつを与え、
いますぐ食べるか、あとで食べるかの選択をさせる。
それぞれの選択をした子どもが成人して
どのような暮らしをしているかを追跡を行った。

我慢してあとで食べることを選んだ子どもが
良い暮らしをしていた、という結果は想像できただろうか。

リタは、日本人以上に日本人になりきろうとした。
心のなかにはこの土地に骨を埋める覚悟で
夫の夢を実現させるという信念の灯火を絶やすことがなかった。。

短期で結果を求めることなく良いものをつくる―。
政孝もまたその信念はぶれることはなかった。
ニッカのウイスキー、日本のウイスキーの黎明期を
夫婦の絆で来る日も来る日も紡いだ。

リタが亡くなったのは1961年の冬。
妻に捧げる究極のブレンデッドウイスキーとして
1962年に誕生したのがスーパーニッカ。

「ウイスキーが熟成するまでに何年もかかる。これは娘が大きくなれば嫁にやるのと一緒なのだから、立派な衣装を着せてやりたい」

リタを思わせる優美なガラス瓶は特注であり、
佐藤潤四郎がデザインしたセミクリスタル製の手吹きボトルに詰められた。
この瓶を傾けてグラスに注ぐ際の
独特の澄み切った音響は舌へのご褒美を約束するかのようだ。
当時は大学生の初任給の1/5ぐらいの価格で販売されたが
なかなか入手できない幻のウイスキーであった。

当時のスーパーニッカを知るブレンダーが
その風味を復刻した初号スーパーニッカ復刻版が
2015年3月24日に発売された。
http://www.nikka.com/products/blended/fukkoku/supernikka/

手元にある3種類の竹鶴(無印、12年、17年)と
初号スーパーニッカ復刻版を比べてみた。
DSXE8624-1.jpg

余市モルトの強いピート香の奥から
蜜が滴り沈み込むような重さがある。
そのままでも良いが、水を少しずつ加えていくと
スーパーニッカの個性がひらいてくる。

スーパーニッカの発売は、宮城峡蒸留所の開設される7年前のこと。
復刻版においては宮城峡モルトを使っていないかもしれない。
竹鶴は、余市モルトと宮城峡モルトの妙を味わえるので
華やかでフルーティといえるが
それと比べても初号スーパーニッカは複雑で重厚な味わいである。

竹鶴夫妻を忍びつつ
連続テレビ小説の余韻に浸りつつ
スーパーニッカと竹鶴を味わいたい。
(コクはあっても濁りのない澄んだ風味がジャパニーズの特徴かも)



竹鶴17年は入手が難しくなっているようだ。



リタさんについてはこの本を読んだ。


リタと利他を重ねているのかもしれない。

2015年02月08日

風邪対策に効果的なグッズ


風邪は抵抗力が落ちたときに発病すると言われている。
とはいえ、冬は年度末に当たり、仕事が山積しがち。
寒さ(身体の冷え)と乾燥(粘膜の自浄作用の弱まり)と
そこに疲労が相まって感染、発病してしまう。

風邪にかかったらあきらめるしかない。
ならば、感染を防ぐことがカギとなる。

風邪を引きそうになったら、
・栄養のあるものを食べる
・部屋の加湿をチェック
・マスクをする(鼻と咽を乾燥から守る)
・頻繁にうがいをする。
・背中のまんなか当たりにカイロを貼るのもいい。

これらは免疫力を高める、ないしは補う意味がある。

手頃な価格で買えるものではこれがいい。

A&D 超音波温熱吸入器UN-133B(ホットシャワー3) 

耳鼻咽喉科にあるネブライザーの機能を持つ機器である。
特徴は、吹き出す粒子の温度と細かさ。
メーカーの説明では、
43℃・5ミクロンの きめ細かいソフトなミストで
のど・鼻を温め、潤しスッキリ!
うがいでは届かないのどの奥、鼻の奥に潤いを与えます。


この機器は独創的だ。
最初に小さな計量カップで本体の穴に水を入れる。
次に同じ計量カップで同量の噴出用の水または生理食塩水をセットする。
単純な操作と構造で前述の仕様を実現している点が評価できる。
(開発者の熱意と独創性を買いたい)

だから、この機器は扱いやすく安全で簡単。
鼻でゆっくり吸引して口から吐くだけで鼻の奥が潤う。

熱が下がったあと、
副鼻腔炎など後遺症に悩まされる人もいるだろう。
そんなときに耳鼻科へ通ってネブライザーを吸引できればよいが
時間が取れなくて日々の通院が難しい人もいるだろう。

ホットシャワー3には、やけどしないためと
座って向き合うまえに吸入マスクが付いているが
ぼくはこのマスクをはずして顔を下向きで使うこともある
(自己責任でどうぞ)。
噴出する蒸気の温度が上がるのと勢いがあるのでさらに効果的だ。

別の使い方もある。
目を閉じてまぶたにあてると、
蒸気の温浴ができて目の疲れがほぐれる感じがする。
(このときはマスクは必要。マスクをまぶたにあてると蒸気で蒸されている感覚)
さらに顔に当てると、顔の凝りがほぐれる。

数千円でこれだけのことが実現できるのだから
一家に1台備えていてもいいと思う。




外出先にはどうするか?

以前は出張の際もホットシャワーを持ち歩いていた。
けれど、普段の外出に持ち歩きたくない。
そこで今年は通販生活でベストセラーの「のどミスト」を購入。

ホットシャワーのように温たい蒸気ではないが
粒子は10〜20ミクロンの細かさを噴出するきっだす。
これは携帯用としては世界初の快挙だとか。
(類似品にはない特徴)

ミストの大きさを重視するのは、
咽の奥まで届けるため。
(ミストが大きいと途中で落ちてしまうのだ)
本機を編集部でテストしたところ、気管支の手前まで届くことを実証(画像あり)。
http://www.cataloghouse.co.jp/living/humidification/1104455.html

人前で話す機会が多いことから
冬は自宅で水を入れてこれを持ち歩いている。
また、自宅や職場でも気軽に使えるのがいい。
咽に吸い込まれていくとひんやりとした清涼感が咽を癒してくれる。
単四の充電池(エネループ)2本で動く。
購入して毎日数回使用の2週間が経過するが電池交換はまだ行っていない。

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風邪を引くと医師と薬代で1〜3千円程度かかる。
後遺症の治療にさらに数千円かかる。
(なるべく抗生物質は体内に入れたくない)
この間の仕事を休めば誰かに迷惑がかかる、もしくは収入が減る。
家庭内に持ちこめば次々と感染するとさらにお金がかかる。
予防と初期の治療に使え、
ぐずる後遺症を軽減してくれるという意味で
冬場のくらしに欠かせない家電である。

2014年12月28日

日常の暮らしで地球のことを肌で感じていたい そのための腕時計


前段の話はこちら


日常の暮らしで地球のことを肌で感じていたい。
そう思わせる昨今の異常気象などである。
そうでなくても、月の動きは日常と密接に関わっている。

そこで手頃な価格でそれらを知ることができるものを見つけた。

精度の高い気圧、標高が計測でき
方位をアナログ(秒針)で指し示す。
気象変動の予兆も捉えて警告し、
潮の満ち引きをアナログで、月齢をデジタルで表示できる。
電波時計で毎日ズレを補正してソーラーなので電池交換は不要。
そんなカシオのガルフマスターという腕時計が人気となっている。
デジタルとアナログをここまで融合できると
数字だけの時計は味気なくなる。
欠点は時計が大きく重いことだけだ。
(登山の最中にはこの大きさが枝にひっかかったり岩にぶつけたりなど使いにくさにつながる。まちでは関係ないが)



デジタルには月齢と干満は入っていないが
日の入りと日の出の時刻を表示できる。
コンパクトで軽く、デジタルのみで信頼度が高い。
サファイアガラスで傷が付きにくく
腕にもフィットする。
完成度が高いのはデジタルではないだろうか。





2014年09月21日

星夜と夢世界のかけはし 高橋製作所の10センチ反射赤道儀1型 

子どもの頃、
ある日の新聞広告を見て欲しくなったのが望遠鏡。
おそるおそる顔色を伺うと
買ってやろうの親父のひとこと。

こうして口径6センチのアクロマート対物レンズの屈折望遠鏡がやってきた。
来る日も来る日もベランダから星を眺めた。
街なかなので暗い天体は見えないのだけれど
月、惑星、二重星などを見ていた。

小学校の頃といえば
学校から戻ると妹の世話(散歩やら少し遊んでやったり)
そして、近所の広場で草野球、陣取り、ろくむし、缶蹴りなど
遊びに余念がなかった。

休み時間にはぼっと外を見ているおとなしい少年であったが
なぜか地図が好きで、小学校の頃には
日本地図や世界地図は描けるようになっていた。
タナナリブ、アリススプリングス、ベルホヤンスクなどは日常語だった。

大人になっても国土地理院の地形図を収集するようになり
地図を見てはまだ見ぬ地形や土地に思いをはせていた。
それが高じて川好きとなった。
小学校の頃からすでに
自転車に乗って川の調査に出かけていた。
といっても、川幅や水深、生き物などを観察するだけなのだけれど。

お、これが地図で見た太田川の上流か―。
こことつながっていたのか―。
意外に水はきれいじゃないか―。

ひとり悦に入っていた。
川を見て癒されるのはいまもまったく同じ。

さて、中学になると天文学や物理学の本を読むようになってきた。
こうなるとデパートに売っているような望遠鏡では物足りなくなってきた。
身体が大きくなって体力がついてきたこともある。

そこで調べてみたところ、高橋製作所が良さそうだと思った。
今度も父を説き伏せて
10センチ反射赤道儀1型を買ってもらった。
高度経済成長期は誰がビジネスをしても
それなりに飯が食えた。
いまの時代に親父が生きていたら
子どもに望遠鏡を買ってやるような甲斐性はなかったのではないか。
いまだにその呪縛に浸っているのが商店街なのだけれど。

高校になる頃には市街地の空で満足できなくなり
父の車に積んでもらって
人家のまったくない山中に望遠鏡とともに降ろしてもらい
翌朝迎えに来てもらうようになった。

深夜の山は得体の知れない音にあふれている。

ボキボキ!
フミャール(鳴き声のような)
ミシ ミシ (沈黙)ミシ ミシ ミシ…

けれど星を見るのに夢中だったので怖くなかった。
暗闇に目が慣れてくると
おぼろげながら山や樹木の輪郭が浮かび上がる。
星明かりで自分の影が足元に落ちていることに気付いた。

オリオン大星雲が舞い立ち、すばるがさざめく。
歌のような夜の静寂で星空は饒舌である。
南の銀河面をオルソ40o25倍の低倍率で流していくと
次々と星雲星団が飛び込んできて時間の経つのを忘れるほどである。

ぼくは創立まもない私立中学校に受験で合格した。
この学校には真新しい五藤光学の20センチ屈折望遠鏡があった。
これで見たオリオン大星雲のまぶしいまでの光の濃淡は一生忘れられない。
現在と違って、学校の周辺は萱原であり、暗く静かであったから。

当時の望遠鏡メーカーは百花繚乱ともいうべき賑やかさだった。

アマチュア向けに意欲的な機材を提供していたのは
板橋区の中小企業の高橋製作所であり、
TS式と名付けられた反射と屈折を
ペリオディックモーションが○○秒以下とうたう
堅牢で高精度な赤道儀に備え付けられたさまは
憧れとしかいいようがない。
当時は、ポータブル赤道儀や
3枚玉セミアポクロマートレンズなども販売しており、
高度経済成長の落とし子「光害」から逃れて
多くの人が暗い星空を求めて信州などに遠征していた。
タカハシではその後の眼視望遠鏡ミューロンや
フローライトやトリプレット型に発展し
世界中にファンを持つようになった。
http://www.takahashijapan.com/

ベストセラーのミザール10センチ反射赤道儀や
カタディオプトリック式の15センチ反射を販売していたのは
日野金属産業。
http://www.mizar.co.jp/

アマチュア向けにCPの高い機材を販売していたアストロ光学、ビクセンやカートン光学、
http://www7a.biglobe.ne.jp/~astro-opt/
http://www.vixen.co.jp/product/at/index.htm
http://www.carton-opt.co.jp/
自作向け部品を販売していたスリービーチ。
http://threebeach.com/

天文台と個人用の両方を販売していたのは西村製作所と五藤光学。
西村の反射経緯台はその美しさと実用性で群を抜いていた。
五藤光学はアマチュア向けにはマークエックスというシステム赤道儀を販売していた。
http://www.goto.co.jp/telescope/index.html
http://www.nishimura-opt.co.jp/

アスコのブランドで質実剛健なニュートン式反射を出していたのは旭精光研究所。
公共施設用が多かった三鷹光器。
なかでもアマチュア向けに提供したドイツ式赤道儀GN-170型は
その美しさ、仕上げの良さ、移動式と精度を両立させた設計から
天文ファンの垂涎の的であった。
http://www.mitakakohki.co.jp/telescope/lineup/gn-series.html

ニコンやペンタックスといったカメラーメーカーも
低分散レンズを使用した屈折望遠鏡を販売していた。
価格は高めであっても像は良いとの評判であった。

.。'.*.'☆、。・*:'★    .。.・'☆、。・*:'★
  .。'*・☆、。・*:'★     .。・*:'☆
 ☆、。 ・*'★ .。 ・':....*.:'☆        .。・:'*・':'・★

星はいい。
銀河がたゆたい、惑星が瞬きもせず燦々と光を注ぎ
流星が遊ぶ星夜を散策する楽しさはなにものにも代えがたい。

久しぶりにタカハシの10センチ反射赤道儀1型を取り出してみた。
ぼくは物持ちが良いので、ライツミノルタやミノルタの一眼レフなど
よく使っているけれど極上の状態で保持できている。
この反射も一度も再メッキしたことがないため
反射率(=コントラスト)は落ちている。
どこかで再メッキするか、
同焦点の新しい鏡に置き換えるかを検討しているけれど
星空と内なる夢世界をつないでくれた望遠鏡だから。

でも、最新の2枚玉フローライトか3枚玉アポクロマートの
夜空に浮かび上がる鮮鋭度の高い視野も覗いてみたい気がある。

2014年10月8日、皆既日食がある。

いまも現役の反射望遠鏡
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6×30mmのファインダーと1脚の斜鏡保持
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赤道儀の塗装はびくともせず光沢すら放つ
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高橋製作所の銘板
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10センチF10の長焦点にオルソスコピックのアイピースで眼視は無敵。
球面収差はほとんどなく視野中心は鮮明、
コマ収差も感じられず視野周辺部まで平坦。
もちろん色収差も皆無。
フローライトに劣るのはコントラスト、鮮鋭度、像面の明るさなど。
ニュートン式でF6〜8程度の反射が各社のカタログから消えているけれど
ニッチ市場としてはマーケティング上おもしろいはず。
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斜鏡は短径25o。オルソ40mmも使える。DSXE5549.jpg

赤経・赤緯の微動はなめらか。指1本でも回せるぐらい軽い。
しかしガタは皆無。
おそらくギアまわりが長期間安定度の高いグリスで満たされているのだろう。
この赤道儀にいまのタカハシの10センチ屈折(FC-100DまたはTSA-102)
を載せてみたいが、鏡筒バンドが取り外せるタイプではない。
何か妙案はないものだろうか。
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久しぶりに無水アルコールとシルボン紙で鏡面を拭いてみた。
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斜鏡も。この後の光軸修正も半時間程度で終わった。
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接岸部のラック&ピニオンにグリスを注油
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今宵は何を見よう?
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この時代の日本製の製品は魂が込められている。
つくりが良くて、精度が高くて
実用に裏打ちされたデザインも秀逸で。
いまの時代は少子化とデフレ経済などで
若者からものづくりの楽しさを奪っているようで。
技術が継承されないと大変なことになる。
経済産業省は最先端分野ばかりでなく
どこにでもある町工場のような企業をも支援できればいい。

閑話休題。
鏡を清掃前に、中秋の名月(2014.9.8)を手持ちコリメート法で撮影
ぼくの高橋製作所10センチ反射赤道儀I型は
一世を風靡したなつかしの望遠鏡ではない。
いまも現役。これからも動き続ける機材なのだ。
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