2019年10月19日

ソニーRX100M7の色の再現性


RX100M7はそれ以前の世代のシリーズと比べても色再現が自然で深みがあるように見える。
(厳密に比較したわけではないが数多くの写真を見ていると傾向の違いがあるように感じる)

以下は試写を兼ねて撮影したもの。さまざまな光源が入っているが
AWB、スタンダード、JPEGを縮小したもの。
RXM00310.jpg

RXM00324.jpg

RXM00328.jpg

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RXM00383.jpg

撮りたいときにさっと取り出して安定した結果を出してくれる。
唯一思うのはズームが手動だったらなということ。
24〜200o域で微修正が難しい。コントロールリングに段階的に割り当てるとしっくり来た。
24→ 35→ 50→ 70→ 85→ 135→ 200で中間がなくなる。
このほうが使いやすい。ズーミングが早くて調整が要らないから。
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空と海

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2018年03月18日

ホワイトカラーの生産性を上げる〜電子辞書の活用〜シャープPW-SH5を選んだ〜

シャープPW-SH5を選んだ理由

生産性を上げる、が国の掛詞のようになっている。
ところが、生産性を上げるとは
ストップウォッチで計測して10%早くやること、などではないと思う。
生産性を上げるために最初にすることは
すること、しないことを決めて
やらないことを増やしていくこと。

もちろん、作業を減らすことが目的ではなく
理念と方針に則って行動すると
自ずとそうなっていくはず。
(理念が大切ということは永遠の真理)

個人の時間の使い方で言うなら
緊急性を要しないが、重要な案件をどれだけ考える時間を持てるか。
緊急性を要せず重要でないことに時間を使う代表的な作業は
情報収集だろう。
それも自分の目で現場を見ないで行うネットサーフィン。
ここに目に見えないムダがある。
(ほんとうに大切なのは自分の目で見て耳で聞いて…感覚を総動員して洞察する生の情報)

インターネットの情報は取捨選択と判断力が求められる。
それなら電子辞書を使うのが早い、というのがぼくの考え。
(電子辞書なら情報の信頼性がある程度担保される。いまの情報をインターネットで掴むならTwitterという情報源がある)

そこで自ら購入して生産性が上がるかどうか証明することとした。
機種の選定については明確な基準があるため迷わなかった。

用途としては以下のとおり。
(1)報告書や日本語を書く→ 国語辞典等
(2)英文の発信と受信→ 英和辞典等
(3)一般教養→ 百科事典等
(4)高校の教科書の確認→ 学習用教材、参考書
以上の機能を適切にまとまった機材があればいい。

◆はずせない大前提
まず国語で外せない2冊は、大辞林と明鏡。
前者は、いま日本で手に入るもっとも信頼できる中辞典だと考えるから。
(ずっと紙ベースでも使ってきた)
後者は、日本語の使い方にまで踏みこんでいる。
例えば、明けましておめでとうの「明けまして」とは
旧年が終わるという意味と、新年が明けるという
どちらの意味にも使えるということや
「流れに竿さす」など間違いやすい表現について解説している。
(紙辞書の明鏡は読みたくなる)

この条件でシャープのブレーンシリーズに絞りこまれた。
ブレーンシリーズをさらに吟味すると
大学生向けは国語が弱く、一般向けは英語が弱い。
電子辞書の主要ユーザーは高校生に移ったいま、
シリーズ中コンテンツが充実しているPW-SH5(高校生モデル)を検討する。

高校生モデルの国語では、さらに新明解が入っている。
新明解は独自の語釈にファンが付いている珍しい国語辞典である。
例えば、第5版の「恋」の記述では
「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。」

(新明解にはここまで書くか?と思わせるものがあるが、なるほど!と思い当たることもある。これ以外にもおもしろい語釈があるので知っている単語の意味を新明解はどう書くかな?と見る楽しみもある。あ、でもこれは生産性を下げるな)

また、高校生モデルでないと古語辞典や漢語辞典が入っていないことが多い
(社会人モデルには入っていない)。
たまに万葉集や中国古典、漢字の成り立ちなどを調べたくなることがあるから。

◆新聞記者以外にも使えるのは記者ハンドブック
入っていたらいいと思うコンテンツがひとつある。
ぼくが報告書や論文を書くときにもっとも使うのは国語辞典ではなく
共同通信社から発刊されている「記者ハンドブック」である。
(2018年春時点で収録されている電子辞書は各社から販売されていない)
適切な用法、送り仮名、漢字と平仮名の混合する場合の表記、不適切な用語など
読みやすい日本語に欠かせない標準と思う。
これが電子辞書に含まれるだけで全国の新聞記者をターゲットにできるはず。
専門分野のニッチだが確実に需要があるはずだから。
ぼくの手元にあるのは第11版だが、
紙版も辞書と違って持ち運べる程度の大きさと重さである。
現在は、第13版が出版されている。
→ 記者ハンドブック 第13版(共同通信社)

◆PW-SH5の英語辞書
高校生モデルの英語には学習用英和が3冊含まれている。
ジーニアス英和第5版ウィズダム英和第3版オーレックス英和第2版
ジーニアスは文法や用例解説に詳しい英和の先駆けで第5版までブラッシュアップされたもの。
ウィズダムはコーパス(日常の使用頻度のデータベースを参考)を売りにしたもの、
さらに定評ある上級学習英和のオーレックスと申し分のない布陣。
異なる辞書がすぐに比べられるというのはわかりやすくていい。

例えば、以前にネイティブと会話していて
会社を変わるけれど別の仕事は続けるというやりとりで
remain in actionと表現していた。
前後の意味から行動状態のまま→現役を続けるということだろうと思ったが
3つの英和で確かめるとそのとおりであった。

また、英英辞典も不可欠である。
どのように言い換えているかを知ることでニュアンスがうかがえることがあるから。

◆ダウンロードでコンテンツ追加 リーダーズ英和を選択
ぼくは高校生から英語力は特に変わっていないが
日常会話やニュースを読むのには不自由しない程度。
翻訳を業としてはやらないが
ときおり単語(専門的)なものを調べたくなることがある。
そんなときは、ダウンロードでコンテンツを追加できる。
ジーニアス英和大辞典とリーダーズ英和+リーダーズ・プラスのいずれかを購入すればいい。
学習用英和が3冊あるので同じカテゴリーのG大は見送るとして
収録語が多いだけでなく簡潔かつ的確な訳に定評のあるリーダーズを選ぶ。

調べてみると
リーダーズ英和第3版とリーダーズプラスのセットのDLが
通常は11800円のところ、4000円で購入できる(2018年春のキャンペーン)。
さっそく購入した。
http://brain-library.com/web/info/campaign/spring2018
http://brain-library.com/web/book/detail/sstb-D001-4001016-bkn_dl_readers_CEC

◆高校生モデルならではの科目(少しずつ内容の変化を確かめるのも楽しい)
ところで社会人なのになぜ高校生モデルかというと、
古典や漢文、数学、化学、物理、歴史、地理、地学などが含まれるから。
いまの高校生はどんなふうに学んでいるのか知りたいから。

例えば、「大化の改新」とは中央集権国家をめざした改革で
蘇我氏を排除(暗殺)した政変と習ったが、
ぼくの理解では(中学時代から明日香村が好きであまかしの丘に通っていたので)
蘇我氏は大陸の先進的な文化を取り入れようとしていた改革派と思っていた。
歴史のフィルターを冷静に外すと
蘇我氏の暗殺事件そのものはクーデターに過ぎない(「乙巳の変」)。
この辺りもアップデートしていないと、
事件そのものを大化の改新と思ってしまうだろう。
大化の改新がその言葉のような良い方向の改革であったかどうかはわからない。

◆スマートフォン+辞書アプリでは対応できないこと
スマートフォン全盛期に
電子辞書がスマートフォンに取って代わられることなく販売されているのは
学校で使うという用途だから。
さらに複合検索や成語検索、串刺し検索などができるのだろうか?
(それができないと実用性はない)
通信機能やほかのことができるスマートフォンではダメなのだ。
(使っている最中にスマートフォンに着信や鳴動があると落ち着かないでしょう)

いや、自宅や職場で使うにも
キーボードや専用キーを備え、
電池の寿命が長い電子辞書がいいに決まっている。
(シャープのこの機種も120時間でしかもUSB充電が可能)

カシオとシャープの優劣を語るつもりはないが
液晶とフォントについては誰が見てもシャープが見やすい。
可読性は作業の生産性に大きく影響する要素である。
カシオでは、国語が広辞苑で大辞林の機種はひとつもない。
これも選択から外れる要素である。
(ぼくのような前提を置けば選択からはずれるが、もっとも電子辞書のシェアが高いのはカシオ。カシオがダメという訳ではない)

◆ブレーンのOSはWindowsCE機
シャープは電子手帳ザウルスの歴史が長いメーカーである。
電子辞書も辞書の殻を被った電子端末ともいえる。
ダウンロードでコンテンツを増やすのは当然として
インストールコンテンツ以外の独自のPDFやテキストを読むこともできる。
それもそのはず、OSはWindowsCEなので
必要なソフトを自己責任でインストールすれば機能拡張ができるというもの。
音声や写真や表計算も同様で、
ノート(カラー手描きメモ)、カレンダー、ボイスメモ、MP3再生機能なども付いている。

本体の色は5色ある。
白と空色は学生という感じがしたので
ネイビー、赤、黒のいずれか。
黒は鞄のなかで探すのに苦労するので
迷うことなく赤(派手でなく落ち着いた気品のある色)を選んだ。
蓋を上げると黒と赤が高級感を漂わせるし
知的な作業をやってみようという気にさせる。

ぼくが購入したのは2018年モデルのPW-SH5。


購入に際しては5年延長保証を付けている。
また、ブルーライトカットの液晶保護フィルムを貼り付けている。
大量の書類や道具と持ち運ぶため
しっかりとしたケースに収めて耐衝撃の備えをしている。

学生の頃、勉強は好きでなかった人が多いと思うけれど
ぼくは勉強が好きだった。
ただしそれは受験のためでなく、純粋に知的な好奇心を満たしたいから。
授業中は記述に興味が持てない教科書を広げずに専門書を開げていたし
(地学の時間に対称性が破れるとか大統一理論への足がかりなどが書かれた天体物理学の専門書を読むなど)
大学受験をパスして生涯勉強を選んだ(だからいまもそう)。

電子辞書が3万円前後で買えるのだから
高校生に負けないよう、社会人も高校生モデルを使いこなしてみよう。
上記の理由でおすすめは一択 → シャープ PW-SH5

ThinkPadX270にPW-SH5を載せたところ
DSFT9641-1.jpg

デフォルト画面にそのまま検索語を入力すると串刺し検索が始まる
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「沖積平野」でブリタニカを見ているところ
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「三日月湖」で和英をたどり、さらにその英訳からリーダーズで意味を見る(Sジャンプ)。ネットワーフィンと同じ要領で次々と意味を追いかける。
DSFT9648-1.jpg

持ち運びするのでケースに入れている。
家で使うにしても堅い床に落下させても助かることが多いだろうから。
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ケースはエレコムが数百円で購入できた。
「ゼロショック」と呼ばれる凹凸を持つケース内面は保護力が高い。収納性も優れている。
DJC-025

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空と海

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2015年03月29日

神保町で買った万年筆 ジャパンブルーのボディと月夜のインク


場所は調べてあった。
店舗に電話も入れて確認した。
それなのに数回通り過ぎて入口に気付かなかった。
お客様ひとり入れば、あとの人は店外で待つことになる。
そんな小さな万年筆店を訪れたのは、2015年の3月。

最初に使い始めたのは近所の文具店で購入したパイロット。
太字の軸に鮮やかな青インクを入れていた。
どこに行くのにも持ち出して
そのときに思い浮かんだことをさらさらと書く。
(阿南の「大菩薩峠」はひとりでよく通ったもの)

ところがある日、床に落としてしまった。
ペン先からのインクは流れることなく沈黙し
それ以来、使わなくなっていた。

それから数年、セーラーのプロフィットの細字を求めた。
いまでも仕事の署名やメモ書きに使っている。
メモというよりは、
誰かと向かい合って言葉を書きとめるのに使う。
(取材、聞き取り、ヒアリング)
ノートパソコンに打ち込むときもあるけれど
その場の雰囲気にそぐわないと感じたときは
万年筆とノートに書く。

気取っている? 
そうではなく、ボールペンでは筆記の速度が話し手の心の動きに追いつかない。
万年筆では筆圧をかけないので後追いができる。

今回購入したのは、パイロットのカスタム74
パイロット カスタム74

カスタムシリーズは国産で歴史のある万年筆だが
1本1万円程度と求めやすい。
見た目がおしゃれとは言いがたいし
風格があるわけではないけれど
実用の筆記具としては申し分ない。
(むしろステイタス性がないほうがいい。マイスターシュテック149で署名するような場面ではないので)

立派な万年筆は自重があるので
それを利用してペン先を運ぶ印象がある。
ただ、ペン先が大きいと日本語のさばきが難しくなるような気がする。
国産万年筆は、手頃な価格でありながら品質管理が安定していることもあるが
日本語や縦書きでなめらかにペン先を運べることは確かだろう。

あいにくカスタム74はお店に品切れしていたが
お送りいただけるとのことでお金をお支払いし、
約1週間後に届けていただいたもの。

金ペン堂の万年筆は書き味が違う、と言われている。
それは、ペン先を調整してから店先に出されるからなのだけれど
それ以外に細かな助言もいただいた。

インクは変えないことが望ましい、と伝えられた。
一度ペン先を通ったインクは
水洗いしても残るので銘柄や色を変えると
インクの滲みだしが変わってしまう怖れがあるのだろう。
出荷のご連絡とともに使い始めの助言も含めて
お電話で再度ご教示いただいた。

安価な万年筆であったが
小さなお店の心に触れた気がした。
(飛行機代を払ってでも)この次に買い求めるときも訪れたいと思う。

購入したのは、カスタム74を2本。
黒の軸、Fのペン先にカートリッジ式の黒インクを組み合わせる。
(取材で使うのはこれが使い勝手がいい)

もう1本は、ダークブルーの軸、Mのペン先、コンバーターCON-50を組み合わせ、
インクは、「iroshizuku 月夜」。
たゆたう青、そして緑の残光を宿す。
(この青のボディも落ち着いたジャパンブルーと言いたいような色彩)


書き始めて数分でどちらもなめらかな書き味に到達。
特に、Mのペン先と月夜のインクは、
書いていて時間の経つのを忘れるほど。
無心にペン先を走らせるとき、
書く、という行為を忘れて
(掌や指先が消えて)
自分の心から汲み取った言葉を紡ぐという感覚。

キーボードでは、
NICOLA規格の新潟のリュウド社のRboard Pro for PC、
同じく富士通の親指シフトキーボード、
そして、ノートパソコンに外出先でつなぐ
東プレの静電容量型の3種類を使っている。

文字を打つこと、文字を書くことは、
(写真を撮ることも含めて)
自分と向かい合う時間であるとともに
さまざまな生き方との交錯の記録であり
悠久の記憶をたどりつつ、
短い人生に投影する行為なのだ。

ダークブルーというよりもジャパンブルーという感じ
D7K_2058a-2.jpg

パイロット カスタム74







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空と海

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2015年03月14日

ブラザー複合機 MFC-8820J お譲りします


ブラザーの複合機 MFC-8820Jをお譲りします。
http://www.brother.co.jp/product/printer/mfc/mfc8820j/index.htm

取扱説明書
http://support.brother.co.jp/j/b/manualtop.aspx?prod=mfc8820j

・ファクス、カラースキャナー、コピー(モノクロ)、プリンター(モノクロ)の4機能
・読み取りは、CCD方式です。
モノクロA4自動両面印刷対応
・外形寸法(横幅×奥行き×高さ)532×444×469mm(突起部を除く)
・質量 約18.1kg(消耗品除く)

※プリンターはレーザーで印字品質は優秀です。テキストベースでは公に提出できる品質です。
※ドライバーは、公式にはWindows7に対応していないようですが
 当方では稼働しています(Windows7 64bitで使用中
http://support.brother.co.jp/j/b/downloadlist.aspx?c=jp&lang=ja&prod=mfc8820j&os=84
※購入後、故障はありません。

消耗品として、ただちにトナーカートリッジをご購入いただく必要があります。

◆トナーカートリッジTN-33J
約3,300枚 (A4/5%印字時)7,700円

◆トナーカートリッジ TN-36J
約6,500枚 (A4/5%印字時) 13,000円

印字の多い人は、TN-36Jが良いでしょう。


カラー印刷に迫られたのと、
トナーが切れたことをきっかけに新たな機種を導入することにしました。
紙送りが優秀でトラブルがなかったことから次もブラザーを購入することとしました。
http://www.brother.co.jp/product/printer/mfc/mfcl8650cdw/index.htm

上記の仕様、動作条件に納得され
設置面積をご確認のうえ取りに来られる方に無償で提供いたします。
NPOや小規模オフィスなどでご活用いただけると思います。
転売目的の方はご遠慮ください。
(サポートはいたしませんので悪しからず)

お電話でどうぞ(平井吉信 070-5680-7800)
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空と海

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2014年10月10日

富士フイルムの紫の再現性は? X-E2とニコンD7000の比較


フジとニコンで花を採り比べ。
 → それまでのエピソードはこちら

同一被写体、同一レンズではないし、
ホワイトバランスの違いがあるようで(ともに「晴天」)
厳密な色の比較ではないが
傾向はうかがえると思う。
結論は、カメラのメーカーは1社に固定できないというもの。
現状でも広角、標準及び標準ズームはミラーレスのX-E2で。
マクロと望遠ズームは一眼レフのD7000で使っている。

【比較する機材】
富士フイルム X-E2+XF35mmF1.4 R
ニコンD7000+AF-S Micro 60mm f/2.8G

ニコンはRAWで撮影して新しいカラーモード「フラット」で現像。
これがこの被写体ではツボにはまった。
スタンダードでは造花のような鮮やかさだが
花のいのちのしおらしさやたおやなか質感は感じにくい。
ニュートラルでは改善されるが、フラットの世界には及ばない。
フラットはもっとも見映えのしないモードのはずだが
紫の彩度が高い被写体では質感を精密に描けるようだ。
RAWをNX-Dでストレート現像。色モードはフラット
ニコンD7000+AF-S Micro 60mm f/2.8G 
D7K_0957.jpg

スタンダードで現像した別のカット
D7K_0959.jpg

富士フイルムX-E2+XF35mmF1.4 R
上から順に、プロビア、アスティア、ベルヴィア
DSXE5759.jpg

DSXE5760.jpg

DSXE5761.jpg

プロビアをPhotoshop Lightroom で色温度、特定の色の彩度など修正したもの
DSXE5759-1.jpg


上から順に、プロビア、アスティア、ベルヴィア
DSXE5750.jpg

DSXE5751.jpg

DSXE5752.jpg

フジのミラーレスの色調は、世界的にも優れたもので
made in Japanならではの繊細で透明感のある色彩、
クールジャパンを代表する製品と思っている。

ただし、緑は良いが、紫の再現がやや弱いように感じている。
(記憶色ゆえに現実感が乏しい感もある)
また、暗部が青みがかる(プロビア)のも気になる。
これはPhotoshop Lightroom でも補正できない。
カラーチャートでは特定の色の偏りはもちろんないはずなので
緑の多い被写体の紫で起こる現象(げんしょう)、
つまり現像(画像処理のアルゴリズム)ではないかと感じている。

フジでは新たに「クラシッククローム」という色モードが追加されたが
これはこの現象にどのような結果を示すか興味がある。
サンプル画像を見る限り、シャドーの青被りが見られないようなので
既存ユーザーもこの色モードを利用できるよう
ファームウェアでの対応を望みたい。
専用の現像ソフトがない現状では
ニコンのように後付で色処理を追加できないのだから。
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空と海

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