2014年07月27日

X-E2 フィルムシミュレーション


フジX-E2は使い込むうちに手放せなくなる。
軽い、露出が正確、色再現性が高い、
コントラストAFのため、一眼レフのような合焦精度の不備が出にくい。
迷うことはあってもMFで対応できる(ピント合わせは容易)。

フィルムシミュレーションの違いを掲載。
RAFデータをカメラ内で同一条件で現像したもの
ただし、プロネガスタンダードだけは「色の濃さ」を+1としている。
レンズはXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(換算27mm、ISO500,1/60,f5.6)
(左下と右上の減光はフードが傾いているため)

PROVIA
DSXE4184pr.JPG

VELVIA
DSXE4185vel.JPG

ASTIA
DSXE4186ast.JPG

ProNegaHi
DSXE4187nh.JPG

ProNegaSta (色の濃さ+1)
DSXE4188ns+c1.JPG

肉眼に近いのはプロネガスタンダード(色+1)。
プロビアとアスティアは緑の再現性が異なる。
この被写体ではアスティアが近い。
ベルビアは彩度が高いので見映えがする。
プロビアはスタンダードとされているが
フジらしさと忠実度との両立でjpeg1枚撮影に適する。
いずれで撮影しても被写体の魅力を伝えてくれるが
ここでのやわらかい光に焦点を当てるなら
プロネガスタンダード(色+1)が良いかもしれない。

次にニコンD7000と比較。
レンズの焦点距離が異なるなど同一条件ではないが
緑の再現性を見るのが目的なので。
ともにホワイトバランスは晴天。
フジX-E2+XF35mmF1.4 R→ f5.6、1/28秒、ISO800、プロビア。
DSXE4226.jpg

ニコンD7000 AF-S Micro 60mm f/2.8G → f5.6、1/30秒、ISO250
RAWをNX−Dにてストレート現像(スタンダード)
D7K_9795.jpg

絞りとシャッター速度はほぼ同じながらISO感度が異なる。
完全に同一構図ではないし同時に撮影されたものではないにしても
(ほぼ同時で光線状況の変化はないものと考えて差し支えない)
少なくとも1段以上の差を感じる。
すなわちフジのISO800はニコンの300〜400相当ではないかと。

参考までにニコンを同一条件のままカラープロファイルを
風景にしたもの。
D7K_9795lan.jpg

レンズはともにエース級。たまたま絞りも速度も似ている。
現実の風景(自宅の庭)とどちらが近いかを
ナナオのL997(ある程度ソフトウェアで色を調整済)で見ると
実物の葉は、
フジのように鮮明(青みがかっている)ではないが
ニコンのスタンダートよりは鮮鋭感があるといったところ。

フジの色は暗部に青の傾向を感じるのはプロビアの特性であり
アスティアで撮影すればニコンと似てくるのではないかと考える。
ニコンは赤い葉が鮮鋭であるが緑の色調からはややマゼンタが入っているかもしれない。
葉の生命観を感じるのはフジかもしれないが
被写界深度が35mmが60mmより深くなるので
錯誤があるかもしれない。

いずれのレンズも性能は申し分ないレンズであり、
同じAPS-C16メガのセンサーでありながら
個性の違いがおもしろい。

APS−Cの24メガでは画素数が過大で
画面の立体感やSN感が失われるような気がする。
ニコンDXフォーマットはすべて24メガになってしまったが、
カタログ値ではなく実用性を考えたセンサー
=16メガでの新製品を期待している=
を組み込んでもらいたい。

→ X-E2+フジノンレンズが最高に発揮されたとき
http://soratoumi2.sblo.jp/article/102109264.html

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット ブラック F X-E2B/1855KIT

フジノンXFレンズ
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空と海

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2014年06月22日

キーボードとリストレストを考える〜最適のリストレストを発掘〜


SANWA SUPPLY エルゴノミクスリストレスト TOK-ERG2Bの購入


物事には隘路(ボトルネック)がある。
パソコンで文字を打つ作業においては
CPUの速度やメモリ容量は関係ない。
それよりもヒトが打鍵する速度が生産性を左右する。
それも単に速度だけではない。
打ち心地の良さが必要である。

キーボードの打鍵速度なら
かつてワープロ早打ちコンテストがあり、
常勝していたのが富士通のワープロ「オアシス」の使用者。
使っていたのは親指シフトというキーの配列のキーボード。
親指シフトは、今日では富士通の規格を離れて
NICOLA(日本語入力コンソーシアム配列)と呼ばれている。

親指シフトは単に早く打てるというだけではない。
親指をキーボードに参加させることで
楽に打つことができる。

例えば、kの刻印があるキーは、
そのまま押せば、ひらがなの「き」であるが
右親指と同時に押せば「の」となり
左親指と同時に押せば「ぎ」となる。
親指を打鍵に参加させることで指の負担感が著しく減少する。
しかも慣れるとタッチタイピングがしやすく
手元を見る必要もない。

ノートPCはThinkPadでローマ字入力である。
ThinkPadはキーボードが優れているというのが一般の評価だが
それでも外部キーボードを接続することもある。
ローマ字入力なら、静電容量無接点方式の東プレがいい。
一日中数字を叩くような業務で使われているのがこれである。
確かにローマ字入力の不利な点を緩和していると思う。

緩和していると言っても
親指シフトとはやはり比べものにならない。
速度は当然遅くなるが、それ以上に
ローマ字入力なら打つ前に一種のためらいを感じながら
(おおげさにいえば、躊躇や気後れさえ感じる)
打っていることに気付く。

ところが、親指シフト(NICOLA配列)なら
そんなことはない。
使用者の多くが「自然」と語る感触が評価されている。
(理屈ではなく大脳が司る感覚)

話は類人猿の時代に遡る。
樹上生活の長かった祖先たちは
親指と残りの指で掴むという動作に卓越していた。
その名残はホモ・サピエンスにも受けつがれている。
この動作をキーボードの操作にも活用するのが
親指シフト(NICOLA配列)である。

DSXE4166s.jpg

ぼくが使っているキーボードは現在3種類で
ひとつがキーボードのロールスロイスと呼ばれる
新潟のリュウド社のRboard Pro for PC(生産中止)、
富士通のOASYSキーボード、
(この2種類は親指シフト)
それに東プレ(ローマ字入力用)だ。

これを快適に使うグッズとして
さまざまなリストレストを使ってみた。

エレコムのマウス用は夏場のベトベト感が惜しい。
これを2個使ってキーボード用にとも考えたが、
柔らかすぎてキーボードを打つ拠点である手首が安定しない。
エレコム pgel EX ハンドレスト(グレー) MOH-014GY

同社のキーボード用は手首が不安定で滑りやすくて使い物にならなかった。
エレコム 疲労軽減リストレスト "COMFY" ロング(ブラック) MOH-012BK

こちらは使ったことはないが、どうだろう?
SANWA SUPPLY TOK-MU3BK リストレスト(ブラック)

アマゾンで探していて、もしかしてと思いつつ
発注したのがサンワサプライのこの機種。
SANWA SUPPLY エルゴノミクスリストレスト TOK-ERG2BK

使ってみて納得した。
やわらかすぎない硬さ、
そして適度な窪み(ホールド感)、
ただし、過度に沈み込まないので移動(滑らせる)しやすい。
そえがテンキーまでの移動をカバーしている。
(それまではテンキーはリストレストを使わず宙に浮いて打鍵していたのだ)

DSXE3570-1.jpg

DSXE3571-1.jpg

デスクトップPCのキーボードは大きいので
上段のキーや両端のキー(@など)を押す際は
使い手は無意識のうちに手首を微妙に移動させている。
つまり、打鍵する直前までは
円滑な動き(ホールドし過ぎない)を妨げないこと、
打鍵の際に動かない起点(=適度な硬さが必要)があることで
打鍵の安心感、ひいては疲労を軽減する。
この相反する要素を両立させているのがこのリストレスト。
エルゴノミクスと称しているのもうなづける。

黒一色の設定なのが惜しいが、
これはリストレストの決定版と感じた。
リストレストは数年でへたってしまう消耗品である。
この手の製品は良いと思ったときに購入しておかないと
すぐに廃盤になってしまう。
理想的なリストレストを発掘できたとして
自分の備忘録としてブログに掲載したもの。

これまでリストレストなしにキーボードを使っていた人は
あまりの快適さに
どうしてもっと早く使わなかったのかと後悔するだろう。
それは、キーボードに入れ込んで
日本語入力の本質を考えているぼくの偽らざる実感。

優れた製品として多くの人が使うことで
メーカーも勇気をもらい、
引き続いて販売してくれるだろうから。


SANWA SUPPLY エルゴノミクスリストレスト TOK-ERG2BK

2014年05月05日

庭のスミレをニコンとフジで撮ってみる


庭のスミレにレンズを向けてみた。
世界の小さな片隅に
数センチ四方の饒舌な色の蒔絵の印象。

実は紫や緑はデジカメで再現が難しい色彩。

今回はニコン(D7000+60/2.8)とフジ(X-E2+35/1.4)で
色調の違いを比べてみた。

ニコンから。
明るさを合わせるため、RAWで撮影して
現像時に露出補正をしている。

現像は、ViewNX2(純正)で。
そのまま現像するときは
Photoshop Lightroom より
階調、色彩が美しく自然だ。

Photoshop Lightroom を使うのは
特定の色彩の調整やハイライトやシャドーを修正するときだけ。

スタンダード、ニュートラル、風景の順で。

D7K_8316_NX2.jpg

D7K_8316_NX2_01.jpg

D7K_8316_NX2_02.jpg

D7K_8325_NX2.jpg

D7K_8325_NX2_01.jpg

D7K_8325_NX2_02.jpg

見映えがするのは風景だが、赤が飽和している。
ニュートラルは地味だが、微妙なニュアンスがわかる。



X-E2はJPEGそのままで
フィルムシュミレーションの違いを見る。

プロビア、プロネガスタンダード、アスティアの順。
(ベルビアはこの手の被写体では飽和する)

DSXE1917.jpg

DSXE1918.jpg

DSXE1919.jpg

DSXE1920.jpg

DSXE1921.jpg

DSXE1922.jpg

被写体の色よりやや地味だが
プロネガスタンダードは色彩が忠実で見た目に近い。
立体感はプロビアもしくはアスティア。

レンズや構図が異なることもあり、
立体感や陰影、特に暗部の再現性に違いがあるような気がする。
特に緑の傾向が違うようにも見える。
作品としての見映えや押し出しではニコン、
色彩はフジが微妙な再現性を保有している気がするが、
それはデフォルトのメーカーの考え方の違いともいえ
後処理でどうにでもできる。
(Photoshop Lightroom ならJPEGでも自在に色調や色温度などを部分的にトーンを変えられる)
特定の画像だけで
機種の傾向を判断することはできないということは確か。



2014年04月10日

フジフイルムX-E2 銀色の質感


ニコンのD7000を主力に使っている。
傷が付かない丈夫な黒の塗装や
コンパクトでありながら悪条件下でも信頼性がある。
緑の再現性がいいこともあって
海、山、川に持ち出している。

このカメラは1600万画素である。
ところが現在のニコン機のAPS-C機は
すべて2400画素仕様となっている。

D7000に欠点があるとしたら、
手ぶれしやすいこと。
シャッターのミラーショックが大きいのだろう。
それゆえ、ジッツオの3型三脚に固定することが多かった。

登山では岩登りや沢を下ることがある。
(登山道を使わない)
装備はできるだけ軽量化したいが、
三脚を使わない場合の歩留まりは良くない。
ぼくは体幹を鍛えているので動きはぴたりと止まるけれど、
カメラ内部の動きでぶれてしまう感覚。

そこで解決策として、
手ぶれ補正の付いた望遠レンズを購入。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR。

なんと、このレンズのほうが
広角ズームや単焦点標準よりも歩留まりが良い。
それだけ手ぶれ補正が強力であるということ。
少なくともこのレンズを使う限り、三脚は不要だった。
(マクロ域なのに)
なにより得られる画質が良い。
60/2.8マイクロとともにニコンの交換レンズの白眉と思う。

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR フルサイズ対応

手ぶれだけではない。
たまたま手持ちの個体だけの現象かもしれないが、
60/2.8マイクロと前述の望遠ズームはAFがぴたりと来るのだけれど、
広角ズームや単焦点標準(35/2)ではピントが甘い。
レンズの解像度の差もあるだろうけど、
D7000の合焦精度が不足していると判断。
(中央の一点で合わせて構図を変えているにもかかわらず)。

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S Micro 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応


調整に出せばある程度は修正できるかもしれないが、
現在ピントが来ている主力レンズで合わなくなるかもしれない。
一眼レフの利点(迅速なAF)であり
欠点ともなり得る位相差AF(合焦精度)の特性である。
(ペンタプリズムを通してファインダーで見る光路と
実際の像面を高い精度が合致させる必要がある)

後継機ではAFとミラーショックが改善されている可能性があるが、
その半面、2400万画素ではさらに手ぶれやピントに厳しいことが予想され、
画素ピッチが細かすぎる弊害も予想されることから
現在のニコンのDX機には買いたい商品がなくなった。
(解像度は十分なので階調や高感度特性を追求して欲しい。ファイルサイズも大きくしたくない。だから16Mの中級機は必要)

これらは、高画素一眼レフの宿命ともいえるが、
一方で、マクロや望遠時にミラーレスでは使いにくいのも事実。
そこで、APS-Cのマクロと望遠を一眼レフで、
広角をミラーレスのX20でと役割分担を行った。

X20には広角時に最短1センチまで寄せるため、
植物のクローズアップでは
細部を映し出しながら環境も捉えられる。
この体制になって1年以上が経過。いまでも不満はない。

ただ、広角レンズを使った壮大な風景を捉えるとき
センサーサイズの小さなX20はやや力不足を感じる。
そこで、同じ富士フイルムのレンズ交換のできる
APS-Cサイズのミラーレスを追加することとした。

機種はX-E2にした。
一眼スタイルの機種も出ており、
ダイヤル式の操作性、防滴構造、可動式液晶には惹かれるけれど
完成度は高くないと判断した。

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット シルバー F X-E2S/1855KIT


D7K_7763_NX2.jpg

ミラーレスの合焦はコントラストAFである。
撮像面でピントを合わせるので精度は高い。
ただし、迷うことはある。
その際にMFに切り替えて拡大して判断する。
実際にマクロ域に近い撮影では、一眼レフでもAFは使わない。
そこで手動で合わせるが、ミラーレスでもMFは十分実用になる。
可動式液晶でないこともカバーできる。
一眼レフと違って背面液晶でのピント合わせが迅速だし、
斜めから見ても判別できるので。
(一眼では可動式液晶が付いていても実際の合焦速度が付いていかない)

レンズは3本揃えることとした。
一本は35/1.4。
ニコンでも、35/2をもっとも多用している。
標準の画角は落ち着いた感じがいい。
猫も杓子も単焦点では開放で、ということはしない。
被写体への深度、像面の分解性から適切な絞り値があるはず。

FUJIFILM XFレンズ FUJINON XF35mm F1.4 R 単焦点 標準 F XF35MMF1.4 R


D7K_7769_NX2.jpg

35/1.4はポートレートにいい。
主人公とともにその時代や場所を閉じ込められるのが
標準レンズを使ったポートレートの良さ。
(換算85mmだと「作品」になってしまうし背景との関係性がやや失われてしまう)

次に、18-55/2.8-4の標準ズーム。
これ1本あれば風景写真や街角のスナップに使える。
手ぶれ補正も付いていて比較的明るい。
レンズキットで購入したので価格も安い。
1本だけというときは迷わずこれにする。

最後は14/2.8。
夕焼けの空を見るとき、
目の前に広々と森が拡がっているとき
人の眼はどこか一点を凝視するのではなく
空間を大洋のように捉えている。
その様子を標準や望遠、標準ズームで捉えても
実在感がなく、実物を切り取った「作品」になってしまう。
(表現しようとする撮影者の意図が濃くなりすぎる)

FUJIFILM XFレンズ FUJINON F XF14mm F2.8 R 単焦点 広角 F XF14MM F2.8 R


標準レンズというが、
人の心のありかた、見ようとする態度で
実は標準レンズの定義は変わってくると考える。
身体全体で眼前に拡がる光景を感じているときの
標準とは超広角の世界が「標準」ではないだろうか。
いわば、表現のための超広角ではなく、
心の動きに忠実な超広角が生きる場面があるということ。

今回のフジノンのうち、
白眉といえるのが14/2.8。
広角ズームもあるが、これほど小型軽量でありながら
歪曲が少なく、手頃な価格であって
画面を端正に調える広角レンズは
存在しなかったのではないか。

D7000で見るマクロと望遠は圧巻だ。
ファインダーに浮かび上がる被写体と
光の速さで信号をやりとりする。
(被写体と人との共鳴)
ミラーレスのフジでは撮影時のこの感動は感じられない。

広角から標準はミラーレスのフジX-E2。
マクロと望遠は一眼のニコンD7000。
広角マクロとスナップ用途にはX20。
これで、ここ数年の大切な時間を閉じ込めていこう。

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット シルバー F X-E2S/1855KIT


D7K_7776_NX2.jpg

好き嫌いは別にして
X-E2はシルバーが断然美しい。
金属の輝きが光と影の交錯するこの世の常と常ならざるものを
見せてくれるようで。

D7K_7783-1.jpg

D7K_7792-1.jpg

D7K_7761_NX2.jpg

D7K_7797_NX2.jpg

D7K_7805_NX2.jpg

→ X-E2+フジノンレンズが最高に発揮されたとき
http://soratoumi2.sblo.jp/article/102109264.html

FUJIFILM デジタルカメラミラーレス一眼 X-E2ズームレンズキット ブラック F X-E2B/1855KIT

<フジノンXFレンズ

2013年09月22日

X20のフィルムシミュレーション

X20には色の再現性をシミュレーションできる。
撮影は夕刻が迫る公園のオシロイバナ。
微妙な色再現の差が出やすい。

上から、
プロビア、アスティア、ベルビア、プロネガスタンダード。
DSCF5495.jpg

DSCF5496.jpg

DSCF5497.jpg

DSCF5498.jpg

(jpegを縮小したのみ。判断に使うディスプレイはナナオのL997)

赤紫はデジカメで再現が難しい。
現に、ベルビアは飽和することが多かった。
ゆえに、ベルビアは花の写真や自然界の撮影には向かない。
全体に青みがかかるのと色の飽和が早い点に注意して、
コントラストと見映えが要求される
海や川などの快晴時に使ってみたい。
(やさしい表情を求めるときは使えない)

プロビアはハイライトがもう少し乗ってきて欲しい。
けれど、どれか1枚だけというときに
このモードを残すことが多い。
(平均的にはプロビアが優等生)

緑の再現性はアスティアが良好でハイライトも飛びにくい。
森や植物の撮影では押さえておきたい。

いずれにせよ、この色彩は記憶色である。
富士フイルムの技術からすれば、
現実の色を忠実に再現することは十分可能と思うが、
「これが忠実な色彩です」と人々に見せたとき、
反応が芳しくないことを知っている。
人は、脳内で色を補正しているのである。

「存在」をどのように認知するかを突き詰めるとき、
測定器の結果は客観的な資料として貴重であるけれど、
それを「見る」のは誰なのかという主体を考えれば、
自ずと結果が出てくる。
人が脳で処理して感じる(描く)色に忠実に再現する。
そのためには、どこそこのカーブを少し持ち上げて(下げて)といった
フィルムメーカーのノウハウがある。
フジの色再現がいいといわれるのは
人が色をどのように知覚するかを研究しているからであるが、
その一方で、やや現実感との乖離を感じるぼくのような人間もいる。
(むしろ、D7000の色彩に違和感を覚えることが少ない)。

そんな人間に用意されたのがプロネガスタンダードではないかと思う。
見た目の自然さがいい。
今回の夕暮れには、この色モードがもっと好結果であった。
フィルム時代に使っていたPKRと感触が似ている。
(フジのデジカメの真髄はこのモードにありと思う)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、2013年も多くのデジカメが販売された。
ぼくはディティールを捉えるためには
フルサイズが欠かせないと思っていたが、
今年になってその考えを変えた。

現実に、RAWでフルサイズ記録を行うと
データ量が途方もなく大きなものとなるはず。
また、RAWからの現像も面倒である。
(現在でもめぼしいコマだけを現像している)

その点、フジのXシリーズ(APS-Cミラーレス)は魅力的である。
なによりもレンズがいい。
一眼レフと比べて小さいのに価格帯満足度も含めて
描写はフルサイズ一眼レフを上回るかもしれない。

ただし、フジのXシリーズのボデーはいただけない。
大切な撮影に、このボデーだけを持っていくのは勇気が要る。
雨がふりかかる悪天候(山での撮影は半ば雨中での撮影)で動くのか、
動体も含めて一瞬のシャッターチャンスにピントは来るのか、
電池容量から来る撮影枚数も十分とは言えない。

次回機種に望むのは次の機能である。
・防滴性、防塵性
・画素数は据え置きもしくは微増(APS-Cで2000万画素以内)
・背面液晶の高精細化・大型化・可動化、EVFの精緻化
(ローアングルの撮影やスナップには可動液晶は必須であり、風景や接写にはピントの山がマニュアルでわかる見え味の良い背面液晶とEVFが不可欠)。
・操作性の改良(これについてはさまざまな人の意見と同意見)
・赤外線リモコンへの対応
・電池の大容量化&グリップの創設(機動性はソニーNEXに劣る)

これらの機能を取り入れると、やや大きくなるが、
それでも一眼レフと比べたら軽い。
これらは、XE-2(光学ファインダーの必然性は感じないので)で実現して欲しい。

その点、ニコンD7000を過酷な状況に持っていっても
結果(撮影した画)は裏切られたことがない。
絞り、シャッター、露出補正、ISO変更など
一瞬で操作できること。
(ニコンはカメラの操作がいかにあるべきかを知り尽くしている)

D7000にも弱点がある。
それは、手ぶれしやすいこと。
ミラーショックの収まり方やシャッターのストロークがしっくり来ず、
体幹を鍛えて正しく構えていても
カメラ内部での動きは人間が吸収できないので
シャッター速度が落ちてくると三脚は必須となる。
(だから70〜200/4VRを購入した。望遠レンズであるが、
手持ちで撮影する限り、35/2よりも歩留まりが良い)

APS-Cの1600万画素はバランスの取れた仕様で、
前述の信頼性の高い操作性などと相まって
学術写真や記録写真には欠かせないのだが、
手持ちでスナップ写真を撮るときなど、
フジのXシリーズに遠く及ばない。

もうひとつ、マウントから来る問題がある。
ニコンFマウントは、半世紀以上も前に決定された規格で
口径が小さくフランジバックが長い。
これはレンズ設計の技術者を悩ませていると思われる。

そのためか、現在使用中のレンズは
35/2、60/2.8 70-200/4の3本で、
作例を見る限り、APS-C用の広角ズームや標準ズームは使う気になれない。
(そこでフルサイズ化を考えたのだが…)
山野草を撮るときに使いたい広角マクロ的な使い方ができる
APS-C用の単焦点広角レンズも一本もない。
(フジXマウントは大口径かつ短いフランジバックでレンズ設計、とりわけ広角や広角・標準ズームに有利)


そこで、X20(換算28〜114)をD7000の
広角レンズ代わりに持ち歩いている。
広角〜標準域では、この小さなセンサーのX20のほうが
一眼レフ+広角(ズーム)より活躍すると考えている。

フルサイズ化を躊躇する理由として、
D7100とD600もしくはD800と作例を見て気付いたのだが、
フルサイズの二機種では、
画面に華やかさ、なめらかさが加わるものの、
自然な画という観点では、
むしろD7100が誇張感がない。
誤解を恐れずにいえば、
フルサイズではこれみよがしに写っているようにも見える。
それを迫力と呼ぶのもよいが、
ハイエンドのオーディオ装置が響かせる
絢爛豪華で空虚な音絵巻にも似たニュアンスを感じてしまう。

現時点でニコンの一眼レフでもっとも完成度が高いのは
D7100ではないかと感じている。
ただし、高画素化に伴う光芒の回折現象があるため、
絞りこむ場面のマクロでは性能を活かせないが。

そんなわけで、フジから新たなボデーが発売されない限り
D7000(標準、マクロと望遠を担当)とX20(広角〜標準を担当)で
行くことになる。



X20本体


専用フィルター、専用フード、専用キャップのセット


液晶保護シール


コンパクトな収納とデザイン性を重視するなら専用ケース
(ただし、フード付きで収納できるかどうかは確認できていない)


純正バッテリーNP-50は予備がないと一日の撮影は心許ない。
並行輸入品がコストパフォーマンスが高い。
数社から販売されていて不安を感じる人もいるだろうが、
私が購入した バッテリーはA・J・I・T・Oという販社だが、
まがうことないフジの純正の英語版表記の製品であった。
何度か使っているが問題はない。
リンク先から「新品の出品」をクリックして企業を選択する。

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空と海

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